紅白歌合戦での「紛らわしいダンサー衣装騒動」で、NHKが釈明のコメン
トをホームページに掲載した。
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DJ OZMAのバックダンサーが裸と見間違いかねないボディスーツを着用
して出演した件について、NHKではこのような姿になるということは放送ま
で知りませんでした。衣装の最終チェックであるリハーサルでは放送のような
衣装ではありませんでした。今回の紅白のテーマにふさわしくないパフォーマ
ンスだったと考えます。
視聴者の皆さまに不快な思いをおかけして誠に申し訳ないと考えております。
【NHK紅白歌合戦のHPより】
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■第57回NHK紅白歌合戦
【NHK】
■NHKお粗末釈明「知りませんでした」
【デイリースポーツ】
──そうじゃないでしょ。会場はともかく、それらが放送されたのは、事が
起こってもカメラ割りどおりに映像を流したからである。機転を利かせて害の
ない箇所を映していれば、事態は最小限に食い止められたはずだ。
それを裏付けるカメラワークがある。前半のキッズショーでナインティナイ
ンの岡村隆史が登場してブレークダンスを披露。最後は客席に降りて退場の予
定だったが、それを無視して岡村は観客や審査員へ呼びかけだした。このとき
カメラは、不意の出来事にもかかわらず客席の岡村を追いかけ、次の曲を紹介
する白組司会の中居正広に切り替えていない。これは、カメラあるいはスイッ
チャー(映像を切り替える担当)が臨機応変に対応した場面なのだ。
「ならば」と論理づけるまでもない。生放送に携わる者の心得として、問題
のバックダンサーを映さず、支障のない映像を捉えることもできたはずだ。つ
まり「知っていた知らない」の問題より、NHKのカメラは「切り替えた切り
替えなかった」を重視すべきであり、その判断ミスが招いた結果といえよう。