吉祥山永平寺
■曹洞宗、大本山
■福井県吉田郡永平寺町志比5-15
■御本尊:釈迦如来、弥勒仏、阿弥陀如来
■釈迦三十二禅刹・特別霊場
永平寺は總持寺(横浜市)と並ぶ曹洞宗の大本山です。道元が1244年、越前の豪族・波多野義重の招きで当地に移り創建しました。寺号は後漢時代に中国に初めて仏法が伝来した時の「永久の和平」という意味の元号「永平」に由来します。たびたび火災の被害に遭い、建物は近世以降に造営されたものが殆どです。
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行きはえちぜん鉄道の永平寺口駅からタクシーで向かいました。帰りは福井駅直通の京福リムジンバスを利用しました。参拝客のほとんどは永平寺に直接観光バスで乗り付けるようで、お寺の近くはとても混雑していました。
参道の入口の正門(竜門頭)です。両側には
杓底一残水
流汲千億人
と書かれた石柱が立っていました。道元禅師の教えで「一杓の水でも元の川に流れることによって、多くの人々が恩恵にあずかる」という意味だそうです。
ここから中に入ります。まず入ってすぐの広間で、修行僧の方から解説と拝観するうえでの注意点などを伺います。修行の場であることを忘れてはいけませんね。手前に御朱印の受付があるので見学前に預けておきます。
伽藍は斜面に沿って回廊のように配置されています。石垣で段差がついた回廊の中庭にある中雀門です。
1902年に再建された仏殿です。宋様式の二重屋根で床は石畳となっています。中央に御本尊の釈迦牟尼仏、右に未来弥勒仏、左に過去阿弥陀仏が祀られています。
山門の裏を、上の回廊から眺めたところです。
一部は紅葉が始まっていました。質実剛健な建物に真っ赤な紅葉が映えます。
回廊を登りながら、反対側の回廊を見たところです。
法堂(はっとう)は1843年に建てられ、各種の法要がこちらで行われます。七堂伽藍の中で斜面でいちばん高い場所にあります。
道元を祀る承陽殿の前の承陽門を裏から見たところです。
真っ赤に紅葉した木が回廊の近くにありました。
伽藍の上のほうが紅葉が進んでいたような気がします。
仏殿を裏から見たところです。
回廊の脇の大庫院は1930年に再建され、一階は典坐寮という台所、二階は来賓接待の間、三階は菩提座という大広間になっています。
回廊の脇には石段が付いていますが、参拝客は立入できません。
外に出てから撮った報恩塔です。1996年に建てられた写経を納める塔です。新しいとは思えない、周りと非常に調和が取れた建物です。
先ほどの入口の御朱印受付で御朱印を頂きました。道元禅師をお祀りした「承陽殿」と書かれています。
#永平寺御朱印
こちらは釈迦三十二禅刹の禅語です。同じ御朱印受付で「釈迦三十二禅刹の御朱印を」とお願いしたのですが誰も分かる方がおられず、スマホで画像を見せたところ「あ、禅語ね!」と分かる方がいらっしゃって、同じ窓口で書いて頂けました。「禅語をお願いします」と言えば良かったようです。
「積善餘慶」とあり、善徳を積めば後々までも幸福が残る、という意味だそうです。
#永平寺御朱印:禅語(釈迦三十二禅刹)