瑞巌山圓光寺(円光寺)
■臨済宗南禅寺派
■御本尊:千手観音
■京都市左京区一乗寺小谷町13

当寺は国内教学の発展を図るため徳川家康によって1601年に下野の足利学校第9代学頭・閑室元佶禅師を招いて伏見に創建されました。学校として僧俗を問わず入学が許され、多くの儒学や兵法関連の書籍が木製活字を用いて発行され「圓光寺版」と称されていました。

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叡山電鉄の一乗寺駅から徒歩15分ほどの場所にあります。私はこの日は曼殊院、鷺森神社をお参りして南に歩いてきました。



山門の脇のちょっとした空間にも細やかな配置がうかがえます。



石段はところどころ工事をしていましたが、苔を絡めて凝った意匠が組まれていました。



奔龍庭は白砂が雲海、石組が奔る龍を表しています。石柱はかつて当寺で井戸の部材として使われていたもので、いくつもの穴が開いています。留め石が置かれず敢えて未完のままにされています。



奥に進むと庭園の手前に水琴窟があります。縁が広い盃のような手水鉢を用いた独特な水琴窟は「圓光寺型」と呼ばれています。





奥には十牛の庭と呼ばれる池泉回遊式庭園が広がっています。非常に苔が美しく敷かれていて、青翠に包まれた深山幽谷の境地です。



庭園を臨む位置に僧堂があり、赤い絨毯が敷かれています。







栖龍池と呼ばれる洛北最古の泉水です。





紅葉の季節には真っ赤に染まると思うと、絶景が目に浮かびます。






濃淡の異なる苔がきれいに植え分けられているのが分かります。気の遠くなるような手間がかかりそうです。







茶室の裏側のお庭です。



つくばいもありました。





最後に僧堂に上がって座敷から見た苔庭です。嘆息ものですね。







受付で御本尊の御朱印を頂きました。また違う季節にもぜひお参りしたいお寺です。


#圓光寺(円光寺)御朱印

最後になりましたが、当寺の受付で見つけました。とあるブロ友様がトップ画像で使われているものかと。

あっ!と思ったのですが、どうも微妙に違うようなので同じ作者の同系列の作品かもしれません。