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大手邦銀のシニアディーラーはドルが心理的に重要な80円00銭の節目を突破したことで、このところ円売りの圧力が強まっているて、ドルの上昇基調は再開しているが、円安・ドル高が続くかどうかは疑問だと、指摘している。「円売りが続くのかどうか疑ってかからなければならない」としている。このディーラーは、ドルの上値抵抗水準を昨年8月4日高値の80円25銭に想定している。「その次の上値抵抗水準は、81円00銭付近になるだろう」とのことだ。米国経済指標の改善や日本銀行の追加金融緩和、過去最大を記録した日本の1月の貿易赤字を背景に、ここ数日は円安・ドル高が進行している。
HSBCニュージーランドのチーフマネジャー、ダニエル・ブルダノビッチ氏はドルは、円に対して底堅い基調を維持しているため、「まだかなりの上昇余地がある」とみている。最近200日移動平均を突破したとし、「これはドル買いが有望であることを示唆するものだ。しかも日銀が大規模緩和に踏み切っており、ドルはそれ以降一方的に上昇している」と指摘する。80円95銭前後に「強固な上値抵抗水準」があるが、「多くの向きがドル買いに乗り遅れたもようなので、調整が入っても下値はかなり固いだろう」と述べている。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)は2012年に入り外国人投資家による円資産の購入が縮小する一方で、日本の投資家が海外資産の買い入れを拡大させている。この傾向こそが11年7月以来の円安をもたらした背景の1つだと、顧客向けリポートで指摘した。今後注目すべきは、円相場と日米の2年物金利差の相関関係だという。BBHによると、両国の2年物金利の格差は、日銀が資産買い入れ基金を予想外に増額した先週以来拡大した。
三菱東京UFJ銀行シニアディーラー、佐原満氏はドルは目先、82円00銭まで上昇するかもしれないと指摘している。国内投資家が「非常に積極的に」ドルを買っているためだと説明している。「石油産業の企業から多くの買い注文が入っている上、M&A(企業の合併・買収)関連の資金流出も見られる」と言う。ここ最近の急激なドル高を受けて投資家は持ち高調整を余儀なくされ、ドルは79円00銭まで下げる可能性もあるが、「円高・ドル安が大きく進行することはなさそうだ」と述べている。
スタンダード・チャータード銀行では、3月末のドルの相場見通しを、従来の81円00銭から80円00銭に下方修正した。当初予想したよりも円安が進むには時間がかかり、ドル買い・円売りの持ち高が大量に積み上がっていることは、短期的な調整が入ることを示唆していると同行のエコノミスト、ロバート・ミニキンは調査リポートで述べている。「円は重要な過渡期にあり、円高期は終わりに近づいていると考えているが、傾向が反転するには何年とは言わないまでも何カ月もかかるだろう」と言う。見通しの変更により、同行は円の売り持ち高を解消した。
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国内大手信託銀行のシニアトレーダーはドルは、円に対して上昇基調を維持しそうだと指摘する。日銀による先日の金融緩和が支援材料になるほか、日本の貿易赤字が過去最大を記録したことも関係するだろうと述べている。本日は80円00銭~80円70銭の値幅が予想されると言う。ドルは22日に重要な節目の80円00銭を突破し、ニューヨーク市場の取引で7カ月ぶり高値となる80円40銭を付けた。「今後もドル高基調が続くだろう」と前述のトレーダーは言う。一方、ユーロの対ドル相場は各種報道に左右されやすい展開が続くとみている。ただ、1.3300米ドルを突破できれば上昇基調に入るかもしれないと言う。また、諸通貨の対円相場が堅調を維持していることに追随し、ユーロは円に対しては底堅く推移するだろうと語る。106円00銭~107円00銭の値幅が予想されるとのことだ。
スカンジナビスカ・エンシルダ銀行(SEB)はユーロの下降トレンドは継続する可能性が高いと指摘する。同銀は、ユーロが2012年夏までに1.22米ドルへ下げるとみている。「ユーロ圏債務問題の持続可能な解決策はまだ先の話であり、一部の南欧諸国は危うい状態にある」と指摘する。
三菱東京UFJ銀行金融市場部のシニアアナリスト、亀井純野氏はユーロは下落圧力にさらされるかもしれないとみている。ギリシャ向け追加支援が合意に至ったものの、同国の債務問題をめぐる懸念が消えないためだと言う。「ギリシャ国債をはじめ、ポルトガル国債とハンガリー国債の利回りも上昇で欧州の債務危機に対する懸念の高まりがユーロを圧迫しそうだ」と言う。
住友信託銀行の飯塚長生主任調査役はギリシャの将来について投資家がなお懐疑的なため、ユーロは売り圧力にさらされ続けていると指摘する。「この問題に関し、ギリシャは何度も世界を失望させているため、先日合意した支援策が円滑に実行されるかを引き続き強く懸念している」と言う。ユーロは、欧州中央銀行(ECB)による2回目の3年物資金供給を背景に上昇する可能性はあるが、「構造的な問題」を改善するには不十分だとしている。
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バークレイズ銀行の山本雅文チーフ為替ストラテジストはユーロは下落リスクに直面していると指摘している。可能な限りの明るいニュースはすべて出尽くしており、投資家は持ち高調整を始める公算が大きいためだという。市場の注目は、今週末にメキシコで開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に移るだろうと、山本氏はみている。ただ、「米国は欧州支援の強化に乗り気ではなく、日本の安住財務相とメキシコのメアデ財務相はすでに欧州支援関連で具体的な金額に合意する意向がないことを明らかにしているため」、(G20には)あまり多くを期待できないとのことだ。
また、最近の円安・ドル高は、より大きなトレンドの転換を示唆している可能性があると指摘する。日本が予想よりも早く恒常的な経常赤字に転じるとの懸念、日銀による予想外の金融緩和、さらに日本の格下げ不安などが円安要因になっていると言う。また、米国経済に改善の兆しが見られ、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加量的緩和に踏み切る可能性が後退したことも、ドルを下支えしていると語る。「ドルが上昇しているのは短期間にとどまるため、はっきりとしたことは言いにくいが、トレンドの転換が起こった可能性が高いと個人的には確信している」とし、今後も円安・ドル高基調が続きそうだと述べている。本日は80円00銭~80円80銭の値幅が見込まれるとのことだ。
モルガン・スタンレーはドル高・円安は、日本銀行による政策だけでなく、債券の買いと連動していると指摘する。一時、1ドル=80円30銭をつける中、「これを超えたらさらにドルの回復が見込まれる」と同社はしたうえで、「これまでのドルと円は日銀の政策に対応し、ドル売り・円買いの解消で動いていたようだが、日本の投資家が海外の債券の買い増しに再度出動しているとみられることも興味深い」という。ただ、ドルは底打ちしつつあるようで、日本の投資家がヘッジ比率を引き下げれば再度反落するだろう、という。
また、ユーロ相場について参入水準を1.3300ドルへ引き下げたうえで、反発場面では売りを継続するとしている。「ギリシャ金融支援や民間債権者の関与(PSI)については合意が成立して短期の楽観的な見方が広がったものの、実行リスクは依然として大きいとみている。さらに、緊縮財政策は多数の欧州周縁国をリセッション(景気後退)に追い込む恐れがあり、国内総生産(GDP)に対する政府債務比率を高める圧力となるだろう」としている。ユーロは、来週の長期流動性供給オペ(LTRO)による下振れリスクにも直面している、という。同社は、1.3460ドルに逆指し値を設定したうえで、1.3300ドルで売りを出し、1.2390ドルを下値目標としている。
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ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は豪ドルは間もなく天井をつける可能性があると、2002年から05年までの動向を基に指摘する。同銀によると、年末にかけては小動きで推移する可能性が高いという。また、豪ドル相場は、金属価格、金相場、利回り差および世界の投資家心理に基づいたモデルが示す水準へと反転する傾向が強く、このため、天井を打つのが近いという。ただ、世界の外貨準備管理者の間では当面、豪ドルへの買い圧力が見られるが、これがファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)要因を超える可能性は低いという。「確率的には、豪ドルは年末にかけて穏やかな動きとなるだろう」としたうえで、同銀は、年末の水準見通しを1.01米ドルとしているが、これは過去の平均水準を大きく上回っている。
コメルツ銀行のアナリスト、カレン・ジョーンズ氏は豪ドルは、1.0825米ドルの上値抵抗水準の手前で繰り返し押し戻され、チャネル上の下値支持水準である1.0629米ドルを割り込んだため、さらに軟調に向かうと言う。現在は、短期的な上昇トレンドライン上の1.0517米ドルに向けて下げるとみており、これを割り込むようだと、200日移動平均の1.0405米ドルを目指す可能性が高い。同氏は、1.0770米ドルで売りを出している。1.0825米ドルまでの上昇では売り増しの方針で、逆指し値を1.0845米ドルに置いている。利益確定目標は1.0410米ドルだという。
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