このところ思うこと | バよリン弾いてます

このところ思うこと

大学の書道部で初めて先生から指導を受けることが決まった日,勝手に,白髪で長いあごひげを生やした仙人のような先生を想像していました。ですが,練習室にいらしたのは,40代半ばでスーツを着た先生。失礼ながら,ちょっと拍子抜けしてしまいました。

ただ,先生が紙の上に筆を走らせると,次々に活き活きとした線が現われ,先生の手元に視線がぐぐっと引き寄せられたのを,昨日のことのように覚えています。

その先生の退官記念講演会と祝宴が3月にあります。これに参加するには1泊2日で九州に行く必要があり,年度末,スケジュールがきつくなるのはわかっているのですが,出席の返事をOB会長宛に出しました。会長は私の4つ下の学年です。

さて,話は変わって,先週は,NHKのクラシック倶楽部で,バイオリニストの松田理奈さんのリサイタルが放映されていました。彼女は,まだ20代のお若い演奏家です。この方の演奏を聴くのは初めてなのですが,とても落ち着いた心地よい演奏をされる方だな,と感じました。

松田さんが弾かれたクライスラーの「美しきロスマリン」は,私も一度弾いてみたい曲です。インタビューの中で,「小学生のときに誰もが通過する道で・・・」と言われていたのを聴いて,ちょっと複雑な気持ちになりましたが,一方で,数年後には弾けるようになるかな,と期待が持てました。

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お世話になった方々がリタイアするようになり,一方で,年下の人が社会で活躍するようになっています。とすると,今の自分の年齢だと,何をしないといけないのか? 少し前に誕生日を迎えたこともあるのでしょうか,このところ,そんなことをずっと考えています。