グリム夜話 | ヒトのにくばかりやくな

グリム夜話


おはなし ききながら すやすや


最近ねしなに物語をよみ聞かせるようになりまして。
おはなしききながら、すみやかにすやすやっていいじゃないですか。
それを期待して読んでおります。


今はグリム童話をよんでるのですが。


個人的な趣味で、内容をあまり改訂してない
割合、昔のままの版でよんでまして。

「グリム童話全集」(小学館・昭和55年初版第7刷)
これエログロナンセンスで
おもしろいといえばおもしろく
内容も暴力的といえば暴力的で
まーなにより話の構成が暴力的。


この日は「ふたりの兄弟」をよみました。


実父により森の捨てられたふたりの兄弟が
猟師に拾われ育てられ、ある日旅立ちをするとき
養父である猟師によりめいめいに
「上等の鉄砲を一ちょうと、ぴかぴかなナイフと、犬を一頭ずつ」与えられ
行き先々で、鉄砲で打とうとしたら命乞いするので助けることにした2匹ずつの動物たち、
うさぎ、きつね、おおかみ、くま、ライオンを仲間にし
それぞれ一匹ずつ連れて、兄弟2人は別れます。


弟はある町であばれる竜を
うさぎ、きつね、おおかみ、くま、ライオンと力を合わせて退治し、
お姫様を助け出しますがその後悪い大臣の策略で殺されてしまいます。

ですがうさぎ、きつね、おおかみ、くま、ライオンのおかげで生きかえり
またふたたび町に戻ってきて
うさぎには王様の食べるパンを
きつねには王様の食べる焼き肉を
おおかみに王様の食べるやさいを
くまには王様の食べるおかしを
ライオンには王様の飲む葡萄酒を
お城の姫様のところにいってとってこさせ
自分が本当の竜を退治したモノであることを証明しました。

弟はお姫様と結婚しましたが今度は森にすむ悪い魔女にだまされ
弟とうさぎときつねとおおかみとくまとライオンは石になってしまいます。

遠く離れた土地で養父からもらったナイフのサビにより、
弟の危機を察知した兄は、
連れていたうさぎときつねとおおかみとくまとライオンらと
森に乗り込み、魔女を退治し、
弟とうさぎときつねとおおかみとくまとライオンを助けます。

その後、兄と弟とそれぞれのうさぎときつねとおおかみとくまとライオンは
城に戻ってたのしく飲んだり食べたりしました。

どっとはらい。




「ねえ」





「いぬは?」







おはなしよみきかせによって
心地よいねむりへと誘うはずが
いぬがきになってねむれない、まさかの急展開。


いぬどこ?いぬどこにいったの?いぬいたよね前半?
ヤーコプでもヴィルヘルムでもどっちでもいいから
すみやかに回収してえーーーー!!



このようになげっぱなしジャーマン的雑な構成はまるでわたしの人生か、人生かと
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「大人のための残極童話」倉橋由美子