KISS KISS BANG BANG
監督: ドッチオ・テッサリ
音楽: ブルーノ・ニコライ
出演: ジュリアーノ・ジェンマ、ジョージ・マーティン、アントニオ・カザス、ダニエル・ヴァルガス、ロレッラ・デ・ルーカ、ニエヴェス・ナヴァロ
1966年 イタリア/スペイン映画



ついに今年初パチモンのご紹介。
本邦劇場未公開ながら、DVDが出ているので観た人もいると思います。
「荒野の大活劇」のドッチオ・テッサリが監督したパチモン・マカロニ・スパイ・コメディ。
ドッチオ・テッサリ監督作品といえば、主演はジュリアーノ・ジェンマ。
ストーリーは、死刑になりかけていた秘密工作員が、ある科学の公式を盗み出すことを条件に仮釈放されて、
仲間を引き連れて公式をまんまと盗み出したまでは良かったが、他にも公式をねらってた一味がいて、
そいつらに追っかけられる羽目になる・・・・・というお話。
スパイ映画といっても、シリアス路線ではなく、完全なコメディ仕立て。
ジェンマが使う銃はルガー(この銃好き)なんだけど、中に笑い薬が入っていたり、
怪しげな空手ともカンフーともつかぬ変な武道(イタリア映画にはこういうのよく出てくるなあ)の使い手が出てきたり、
真面目な映画ではありません。
そういえば、共演者をみてみると・・・・
あれれ?、ジョージ・マーティン、アントニオ・カザス、ロレッラ・デ・ルーカ・・・って、みんな「続・荒野の1ドル銀貨」の共演者じゃん。
まさか、「続・荒野の1ドル銀貨」と同時進行で撮ったんじゃないだろうなあ。
でも、パチモン王国ではあり得ない話じゃないなあ。




音楽は、またまたブルーノ・ニコライ。
サントラは、本国イタリアではシングル盤しか出てなかったのに、日本ではSLCとカルチャー・パブリッシャーズからCDが発売されてました。
(カルチャー・パブリッシャーズ盤は組曲が1曲増えて26曲入りでした)
この手の蔵出し音源によくあることですが、モノラルなのがちょっと残念。
それにしても曲名の表記が面白い。
25曲も入ってるのに、「キス・キス・バン・バン」か「ラブ・ラブ・バン・バン」か「キス・ミー・ウォーレン・プリーズ」の3種類しかありません。
劇伴奏の中には、モワ~ンとした音響だけのアンダースコアもありますが、
ホンキートンクをもっとコミカルにしたような無声映画のバックで流れそうな曲があったり、
サーカスやトムとジェリーでかかりそうなドタバタを音楽で表現したような陽気な曲があったり、
もろジャズみたいな曲もあったり、バラエティに富んだ内容でアルバム単独でも十分楽しめます。
ジャズっぽい曲はアルバムの中で何度も顔を出しますが、
ちょっとけだるい感じのジャズで、メロの頭出しの部分がなかなかかっこいい。
こういう雰囲気の曲って好きです。
主題歌は、ナンシー・コモが歌って、イ・カントリ・モデルニがフィーチャーされています。
それにしても、これだけバラエティに富んだ楽しい内容なのに、なんでモノラルなのかなあ。
ステレオだったら、もっと賑やかに聞こえるんだけどなあ。
やっぱり、ブルーノ・ニコライのスコアは「当たり」が多いなあ。
このスコアなんか、変に「モリコーネ」してないところがポイント高いです。


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