ユウが通っている『トエック自由な学校』と、同じ敷地内にある幼稚園で、子どもたちが次々に寝込んで欠席したり、ひどいお子さんは入院したりもしているのだとか・・・スタッフやお母さんたちとは深く話す機会がまだあまりないのですが、教育に関して自然で自由であることを望んでいるからといって、病気や治療に対する考え方が必ずしもそれと同じとは限らないんだなぁと感じています。


食の安全に全身全霊をかけて仕事しているミンミの父親も、こと教育に関しては特別に考えることなく、プラスチックのどうしようもない玩具を「子どもが喜ぶからいいジャン!」といって買い与えたりしちゃうわけで・・・再婚していた当時ユウが就学の時期を迎え、私が学校にやるつもりがないことを話すと、「学校の中で給食問題を考えればいいでしょ」なんて的外れな説得をされたこともありました(そのときは、「それじゃあなたもお店閉めてダイエーにでも入社して、その中でオーガニック推進運動したらいいんじゃない?」と反撃したんですけど)。


一方で、教育についてはとても深く考える人が、食の安全や医療についてはそれほど関心がないこともよくあることであるように思います。実際にはすべてがつながっているのに、そのつながりを無視して成り立っているこの日本の社会においては、ひとつのことを他に関連させて考えなければならず、本来ひとつであることを感じることが難しいのだと思います。


だけど本当は、すべてはひとつのことなのだと思います。ゴミを捨てないことも、水を大切に使うことも、子どもの可能性をそのまま伸ばせる環境を求めることも、農薬を使わずに野菜を作ることも、本物の調味料を使って食事を作ることも、人が本来持っている治癒力を薬で抑えないことも、自分が感じたことをそのまま表現することも。


秋にインフルエンザが蔓延した際、学校やスタッフの対応を見聞きして、この学校にホリスティックな保健室があったらいいかも・・・私が保健のおばさんをやってもいいけどなと思ったりもしました。しかしながら、ホメオパシーというのままだ日本では認知度が低いし、欧米のように診療が保険対象になったり、スーパーやドラッグストアでごくごく普通にレメディーが売られるようになるまでは、あまり強く勧める気持ちになれないというのが本心でもあります。


今は、学校に近い阿南市内で週に2~3日だけ相談所をオープンしようかなと考えています。送迎のついでや学校に行った帰りなどに気軽に寄ってもらえるようなかたちができたらなと思って。まあ、すべてはミンミが入学して時間ができる4月からということになりますが。