貧困の定義について | 仔羊のかわをかぶったコアラ
さて、貧困という文字を見聞きするようになることが増えた昨今、なぜか知らないが貧困の定義があいまいなまま語られることしかないような気がします。
この貧困の定義を誰もしないまま勝手に語られ話が四方八方に飛び散り収集が付かない感じになっています。

・貧困の基準・定義
貧困の基準として「現代にそぐわない、現状最低限以下の生活をしている人たち」の事を貧困といいます。
最低限度以下の基準がわからないという方がいる場合は生活保護受給者を見てもらえばわかると思います。
生活保護受給者はその時代を最低限生きるために必要なものを持ち、生活をしている人たちです。
この生活保護はかなり流動的で時代時代で変わっています。
ひと昔前までは携帯やテレビ・電話などの機器といったものが許されなかったり冷房暖房などの設備すら許されていませんでした。
しかし時代が進むにつれその幅はどんどん広がってきています。
現在ではテレビに冷蔵庫、スマホや携帯など「生活必需品」とカウントされ持つことを許されています。

ここから言えることが貧困層というのもかなり流動的で広がりやすいものだということです。
しかも「技術などが進歩すればするほど広がっていくもの」となります。
なので「今の基準で考えると俺の幼少期は貧困家庭だった」という人が大量に出てくると思います。
これはなぜかというとその時代時代によって貧困の幅が違うからといえます。
技術や文化的背景により貧困層はどんどん広がっていきます。
しかもこの貧困層は外部からの接触などにより広がることもあります。
どこか隅っこの国で槍を持ち動物を追いかけて生活をしている人たちがいるとします、その人たちは「自分たちにとって当たり前で生活をしている」のだと思っています、しかし外部の接触により新しい技術や知識が入り込むことにより「自分たちは貧困なのだ」という認識に変わっていきます。

話は少し変わりますが、老人たちに「昔に比べて今はどんな生活?」という質問をしてみてください、高確率で「今はとても贅沢な暮らしをしている」という答えが返ってくると思います。
これは「自分は普通の生活をしていたがそれに比べて今はとても裕福になった」から出てくる答えになります。


このように貧困とはその時代に生きる人たちにより様々に形を変えていきます、今現在普通の生活をしていると思っている人たちですら十数年後には貧困層に含まれている可能性もあるのです。

貧困の問題の難しいところに流動的という理由もあります。
貧困層は常に変化し動いていきます、今日は学校にいけない子も普通なのだが明日は貧困層だと言われていたりするのです。
時代により広がる貧困層、その一つの定義として「現代にそぐわない、現状最低限以下の生活をしている人たち」というのが俺個人の見解になります。
これは「俺の考えた最強のなんちゃら」というものに似ていると思います。
もちろんこれは違うんじゃないかという人もいるかもしれません、違うと思うのでしたらあなた方の考える貧困を言っていけばいいのです。


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