『事実。』・・・シリーズ | 私的批評

私的批評

日々読んだ本、観た映画などについて極私的に批評しています。
その他気になることをつらつらと書き綴っています。

私的批評


今朝の新聞です。

30日の投開票日を2日後に控え、自民党さん・・・。


やりすぎじゃないっすか?

政権選択を迫られる今回の衆院選。
自民・民主、両党ともお互いのマニフェストをつつき合っています。

それにしても、これはもはや最終手段です。

民主党を名指しし、自党の良さを伝えることすらしない、単なる誹謗中傷でしかありません。
既に負け犬の遠吠えかのようにも聞こえます。

この広告を見ると様々な疑問が浮かびます。
まず、この広告を打ち出す上でなぜこのようなコンセプトに至ったのか。
そして誰の賛成を得たのか。
何よりこの広告によって民主党支持者が自民党に流れるとでも思ったのでしょうか。

僕がこの広告に対して感じる問題点は2つあります。

1つは、民主党を「名指しで批判」していることです。
さすがに批判の対象が文面により明らかであっても名指しするのとしないのとでは意味合いが変わってきます。

2つめはフェアじゃないことです。
民主党の名を挙げ、その公約に対し自党の公約との優劣比較をしている方がまだ納得できます。

要は、自民党が政権を握ることで国民に対するメリットを1つも述べることなく、民主党の公約を批判することで票を得ようとする考えそのものに問題があると感じます。
「民主党が政権を得ると皆さんの生活はこれほど圧迫されますよ」という問いかけに対して、誰もが「じゃあ、お宅はどうなの?」となりますよね。
自らを消去法で選んでもらおうという党に対して国政を任せられるでしょうか。

また、この批判は全て「お金」に関わることばかり挙げられています。
確かに国民の興味・関心は社会保障面など自分たちの生活がどのように改善されるかというところにあります。
しかし、これはこれまで国民が自分たちの税金が有意義に使われていないことから生まれた関心でもあるのです。

***

ここまで、公然と民主党批判をした自民党の新聞広告に対して僕自身も批判をしてしまいました。

しかし実際はどうでしょう。
これは本当に最終手段で、誹謗中傷広告なのでしょうか。
というのは、さすがにこの広告は批判するだけのものなのだろうかということです。
私のように感じる人は多いはずです。そしてまた、そのことは自民党内でも気づくはずです。

ここからは僕の勝手な仮説です。

これはシリーズ広告なのではないかということです。
今日が投開票日2日前ということを考えると、明日は自民党の公約に対したメリットが書かれた広告が打たれるのではないかという想定ができます。
単なる批判ではなく、2日間に渡る両党の比較広告だったのですね。
(もちろん自民党優位ですが。)

今日感じた不満を明日解決してくれることを願います。

まぁ、完全に「極私的」観点ですので明日広告が出なくても批判しないでくださいね。
"私的批評"ということでお許しください。


ペタしてね