◆子供とエプロンの魔法 | しおんの勉強部屋

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末っ子紗絵(8歳・小3)の、一の友達、ルリちゃんが遊びに来た。

今日は「ルリちゃんの近所のお友達」とやらの、マコちゃんという子も一緒だったので
(ドコの子~?^^;)
2人が到着するなり、どすんばたんと2階の子供部屋は大騒ぎとなった。

そのうちに

「わたしのエプロンはどこ?」

と紗絵が探しに来た。
どうやら3人は「お店屋さんごっこ」を始めたらしく、
お店屋さんごっこの紗絵的必須アイテム、エプロンの出番と相成ったようだ。

「エプロンはあるけど、あなたは2枚しか持っていないでしょう?3人分は無いじゃない?
誰か一人は使えないんじゃ楽しくない子ができるから、不公平だと思うけど。」

と諭し口調でゆっくり言うと、紗絵は

「いいよ、いいよ、大丈夫!無いモンはしかたないから。2枚あればいい。」

と私に向かって小さな手をひらひら。

人間関係の大切なポイントを教えるべく心を砕いている、
親からのありがたいアドバイスは却下、ということらしい。

普段から細かいことをあまり考えない紗絵は、
自分の分と親友であるルリちゃんの分だけあれば「何も問題ない」のだ。

自分と大好きなルリちゃんだけ楽しければ、それでいいのか、紗絵。
・・と言いたいところだがじっくり諭している時間も聞く耳も無さそうなので、

「じゃあ、芽衣が学校で使ってたのを貸してあげる。それで3人分になるね。そうしましょう。」

と去年まで調理実習でメイが使っていた、犬の刺繍がついたエプロンを探しに行った。

芽衣の中学校の家庭科用エプロンは、当時142センチしかなかった彼女の身長に合わせ、
私が婦人用のエプロンの丈を短く切って裾を縫い、長すぎる肩紐を縫い縮めたものだ。

確か涼のときは小学校の家庭科で高学年サイズのエプロンを子供自身が作り、
以降のカリキュラムである調理実習でそのエプロンを着るように計画されていた。
そして中学に進学したのちも、家庭科で、キャンプで、それをフルに活用していた。

エプロンの生地は涼が選んだ、黒地に大好きなジュラシック・パークのプリントで、
苦労して作ったものだけに愛着があったようだった。
毎回使ったあとにはきちんと折りたたまれて洗濯籠に入っていたのを覚えている。

小学校5年だったか、6年だったか・・涼がいつそれを縫ったか忘れたけど、
芽衣のときにはエプロンを縫う授業は無くなっていて、
調理実習のときはエプロンの代わりに白い給食着を着るというシステムに変わってしまっていた。

これも文部科学省の「3割削減」の影響なんだろうな。

芽衣には少し丈が短くなりすぎたため仕舞い込んであったエプロンを探し出し、
紗絵の手持ちの2枚と合わせ、合計3枚を子供たちに渡す。しかしお友達は

「どうやって着るの?」

と上下も解らずぐるぐる回している。

この年令ではエプロンはあまり必要ないので、持っていない子は持っていない。
もっと小さな、幼稚園くらいのときは、
みんなミッキーやキティちゃんのエプロンを持っていたものだけど・・。

130cm、というサイズ表示のこのエプロンは、紗絵の自慢だ。
紗絵は普段はぼんやりでおっちょこちょいな奴だが、
このエプロンを着せるとがぜん元気が出てシャッキリしてくる。
家の手伝いをテキパキとこなし、客人への言葉遣いまで変わってしまう。
私の母がこの小さな子供用エプロンに付けた名前は、「紗絵の魔法のエプロン」である。

ルリちゃん、マコちゃん・・と順番にエプロンをかぶせていって、私はちょっと驚いた。
遊びに来たマコちゃんが2階に上がる姿をチラッと見て、
ちょっと体格のいい子だな、という印象が心をかすめたのだが、
私は気にしないでそのまま階下で家事を続けていた。
しかしいざ婦人用のエプロンをマコちゃんに着せようとしたら、

『もしかしたら入らないかも・・』

と緊張するほどのウエストサイズだったのだ。

もともと婦人物のこの1枚は、

「丈はいいけど、ウエストがブカブカで変だよ~」

と芽衣がぶうぶう言うほど、横幅がたっぷりとした「ずん胴エプロン」だ。
決してスマートとはいい難い私が着ても、ウエストの辺りは「ユルユル」である。
それなのに、マコちゃんの背中に回したエプロンは、
後ろ留めのボタンが留まるか留まらないかのギリギリ状態だったのだ。

同じ3年生でも、ずいぶん違うものなんだな~
・・っていうか、普段のお洋服はどこで買っているのかしら・・と驚いてしまった。
子供用のエプロンなんて、もともと入らない子だったのだ。

よそさまのお嬢さんをたとえ数時間でもお預かりするのだから注意深く見ていたつもりだったのに、
実際手が触れるほど近くに来るまで、私は
マコちゃんがどれだけの体格の持ち主なのかまったく解っていなかった。
今の自分の注意力の無さは心しないと、とんだ事故に繋がるかも知れないな、
と私は心に刻み込んだ。大事なことだ。

小さかった涼のお友達を預かった頃に比べると、やはり紗絵は末っ子ということで、
緊張感無くお友達を預かっているのだと痛感し、反省しきりだった。

エプロンを身に付けたルリちゃんとマコちゃんは自分たちの
「すばらしく大人っぽい」姿を鏡に映して、うっとり。そこへ

「はい、これもしてね!」

と紗絵が二人に持ってきたもの・・それはレース飾りがひらひらと付いた、派手なカチューシャ。

「エプロンには、ひらひら付きのカチューシャが合うからね!」

と笑顔の紗絵。
いわゆる「メイドさんスタイル」ってわけだ。
紗絵なりの、美学である。

以後、2階から聞こえていた馬鹿騒ぎはぱったりと音がとだえ、
3人は静かに上品に お店屋さんごっこ遊びを始めた。
おやつを持っていき、

「エプロン、暑かったら脱いでもいいわよ」

と言うと3人とも首を横に振り、

「ダイジョウブ。」

優雅にソファに座り、ゆっくりとした動作でおやつをつまんで食べ始めた。

「みんなエプロン似合うねえ」

と褒めると満面の笑顔で、にっこり。

面白い。エプロンとは不思議なものだ。
エプロンは「遊び」と「勉強」が日常のすべてである子供たちを、
「労働」という大人の世界へ導いてくれる、夢のアイテムなのだろう。

たとえそれが単なる「ごっこ遊び」の中の労働であったとしても、
神聖なる装束に身を包み、大人の世界を疑似体験することは、
子供にとっては興奮するものであるのに違いない。

子供にとっては、エプロンをつけなければならない状況は、
とても真剣で、責任感がともなうもので、
真面目にやらなきゃいけない大人の世界・・と感じているのだろう。

夕方、紗絵のお友達が帰ったあと、
ダイニングテーブルの上にエプロンが戻してあった。

紗絵が使っていたのは「それなりにテキトーに」、
ルリちゃんマコちゃんがつかっていたのは「精一杯丁寧に」、
エプロンは、ちゃんとたたまれていた。

ふと、涼が学校から持って帰り、
洗濯籠に入れられていたエプロンの姿が思い出された。

きちんとたたんで、洗濯籠の底に静かに納められた、汚れたエプロン。
あれは子供の、労働の象徴に対しての、精一杯の敬意を表した行動だったのだろう。

紗絵の子供用エプロンをクローゼットに戻し、
私は同じところから自分用のエプロンを取り出す。

6時。そろそろ夕飯の支度を始めないと。

背中のリボンをきゅっと結ぶと緊張が背中に走って、
今日はいつもより、背筋がぴんと伸びるような気がした。



  ☆  ☆  ☆  ☆


【お帰りの前に、ブロガーさんへ、緊急情報です!】

市民ひとりひとりの言論をターゲットにした、思想監視機関の全国設置?
そんなの、本当に民主党はやろうとしているの?


誰もがにわかには信じられないと思いますが・・・

この夏の制定に向けて、今、民主党政権は、水面下で、
言論取り締まり機関の全国設置を 本気で目指しています。

この法案は、第二次世界大戦下の思想弾圧法に極めて近い内容を持つことから

「平成の治安維持法」と呼ばれ、

櫻井よし子氏・すぎやまこいち氏ら、ジャーナリスト等が、抗議の声明を発表してきました。

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が、2/21、小川法務大臣から「今国会で成立させたい」とする方向性が示されました。
(※テレビはNHKさえも隠蔽です。ここ大事。)

↓  ↓  ↓

小川法相「人権委員会は必要」 外国人への地方参政権付与に賛成

民主党案によると、その言論監視組織は、

警察も、裁判所も・・この国の誰も介入できない超強権を持ち 
令状も持たずに個人の家を家宅捜索し、犯罪を犯していない人を
予防的に拘束することさえもでき、裁判を経ずに数十万円の罰金の
厳しい制裁を加えることができるとするものです。


http://www.eda-jp.com/dpj/2005/050601.html
民主党公式サイト:法案要項
◆「人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案」


最も問題なのは、この取締機関による冤罪を救済する機関はなく、

取締機関の構成員の条件には、
日本人である必要がない(=国籍条項が無い)ということです。

(※北朝鮮の非道への非難も「北朝鮮国民を戸惑わせた」という理由で逮捕できます。
かつての自民党の類似法案には、国籍条項がありましたが、民主党は削除しました。)


菅首相と民主党政権が、北朝鮮拉致実行犯と関連のある組織に、
日本の血税を含め、2億496万円もの、巨額の献金をしていた
ことが、つい最近、国会で明らかにされて、まだ間がありません。

(↑色文字クリックで解説へ)

このままでは、数の力で、民主党政権の支持母体の、他国の国民が、
日本人の言論を取り締まることができる世界が成立してしまうでしょう。

どれだけひどいザル法案であるか、以下の国会映像まとめをみると、よく、解ります。



しかし、3月2日の衆議院の、小川法務大臣の所信表明演説では
この危険な思想言論監視機関の推進を、はっきりと言及しています(↓)



(↑ご自身で確かめたい方の為に。この法案に言及するのは8分54秒辺りです)


以下、その危険性や私たちの生活への影響が本で読める資料です。(先月の新刊本です。)
  ↓  ↓  ↓  ↓
  “人権侵害救済法”で人権がなくなる日 (宝島社新書)/著者不明
  

  ¥735  Amazon.co.jp

右上矢印法案の危険性と、迫りくる言論の自由の危機の解説に、息を呑む一冊です。

こういった法律案に意見を届けるのは、国民に与えられた正当な権利であり、
政治の暴走を許さないよう監視を怠らないのは、有権者としての義務です。


法案の危険性を感じた、憲法との矛盾を感じた、などの意見は、
法務省が反対メールを受け付けている、簡易メールフォームがありますので、
こちらからお届けを。
(※個人情報は明かさないでカキコミ投書で意見を申し述べることができます。

 ↓   ↓  ↓

◆法務省へのご意見:http://www.moj.go.jp/mail.html


この法案の問題点を示した、解説サイトは、以下。
 ↓  ↓  ↓
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↑ 陳情は、2月をもって終了していますが、法案の解説や、
全国の議員に「賛成・反対」を聞いた結果など、法案に関する資料が満載です。

「生活への影響は?どんな問題点があるの?」
「まさかうちの選挙区の議員は賛成してるの?!」 


気になる方は、問題点と、ご自分の選挙区の議員の賛否を、
上のサイトで、ぜひお確かめ下さい。


数少ない、新聞報道については、こちら(↓)。

◆「定義」なき人権救済機関、新たな人権侵害の恐れも 2011.12.15 (産経新聞)

◆“マル暴”喜ぶ「人権法案」ホントに大丈夫?(←暴力団に悪用されることへの警鐘です)


   星 言論の自由と、真の平等・人権が守られる国に、日本がなりますように。

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