あの日から四十九日が経ちました。
城は仏教の世界で言う旅立ちの日が来ました。

早いのか遅いのかわかりません。
びっくりするほど時間がねじれています。
家に帰ると城が待っているような気がします。

ぴょり

かわいい高い声が、紅い瞳が私を見つめてくれているような気がします。

城にもらったものは本当に大きくて、多くて、たまらなくなります。
時間が癒してくれていますが、最初は城の羽を見つけるだけで涙が出ました。

一番辛かったのは城の保険を解約するとき。
この世にいなくなったことを認めるときでした。
次に辛かったのは城の主治医に感謝のお手紙を書くとき。

城がくれた温もりに触れ、城の宝物を整理し、次を考える。
無理です。
城は私の中で大きくて。
まだ最後に使っていたタオルが洗えていません。
最後に食べていたごはんも残っています。
飛ぶことができなくて2年も使っていなかったけど、城が置いておいで欲しいと言ったケージもそのままです。

でも、少しずつ変えてきています。
大切なモノを大切にしながら、これからに変えていこうと思っています。

城と過ごした時間は私の中で大切な時間で、思い出もその宝物も大切にしていていいのだとやっと思えるようになりました。

ゆっくり城の思い出と話をしながら、片付けたり、私が使ったり、お譲りしたり、そんなことをしていきたいと思っています。

面白いものでは城の遊んでいたシルバニアのおうち。
セーラームーングッズ。
プリキュア。
絵本。

城の表情を思い出します。

これから先は城のかわいい、素敵な姿を思い出して、城の好きな「ママ」でやっていきます。

城、見ててね。
ママ、大丈夫だよ。
大好きだよ。