XELOX+アバスチン療法10クール目の1日目。といっても今日はすでに3日目になっているのだが、通院初日の話なので、1日目としておきます。
オキサリプラチン休薬とゼローダ減薬まではとんとん拍子。
さて、ここから私しろくまのターン。
しろくま「SCRUM-Japanはいかがでしょうか、再開されたと聞きましたが。」
実は主治医のS先生はSCRUM-Japan(正確にはGI-SCREEN-Japanだが)の中でもきわめて実働的な役割を果たす方ということは調べて分かっているのだ。(あまり特定されるのもなんだが、もうばればれ?)
ときどき生気がない顔しているのは、そちらの仕事が大変だからかもしれない。(今日はすがすがしい表情。シガニーさん曰く、よく眠れたんだろう、と。)
しろくま「すでに、大腸がん特有の遺伝子検査はしているので、今SCRUM-Japanで網羅的に見るという意義とか、あと、もっと必要とされる方がいるかもしれませんし…」
と、押したうえで引いてみる。
これは実際のところ、リンチ症候群とかオプチーボなどを用いることで良好な成果が上げれることがわかっているものなのかどうなのかを調べる遺伝子検査は、かなり早いうちに治験として受けている。それすらも数%しか当たらないものであり、やはり不適合。
なので、望み薄というのはあるし、仮に何か別のガン種の遺伝子に似ているから、もしかしたらこっちの薬が効くのではないかとかいうのがわかったとしても、実際のその薬が使えるかどうかはまた別で、すぐに適用というわけにはいかないだろう。その場合の条件はレジメンの数だったり、なんだったりで、まだ第1レジメンを「効かなくなった」ではなく、(表向きは)「効いて見えなくなった」人は順番的にあとっぽい。
S先生「まあ、たしかに既に大腸がん特有のものはしらべてありますし、…」
と、私が予想した通りの返答があった。
もちろん、状況的に油断できるものでは全くないので、受けれるものは受けさせてもらいたいのではあるが、そこに審査(そりゃ、早い者勝ちというわけではないだろう)があるのなら、がっついても仕方ない。最初のうちはがっついて若干先生ひきぎみだったのもあるので、ここは物わかりのいい患者でいく。
S先生「…というわけですし、今後も検査項目とかが拡充されるかもしれませんからそこは様子を見てもいいかもしれません。その折はまたこちらから提案できますので。」
このあたりからも、比較的現状の治療が旨く行っていることからの余裕が感じられる。
まあ、S先生がかなりSCRUM-Japanの中でも中心に近いということが分かったので、パイプを確保しておくといううえでは好材料、ここはそれが確認できたことでよし。
というわけで、成果は。
腫瘍マーカーはCEA 1.1(上限5)、CA19/9 15.5(上限37)
白血球(WBC)が低い40(下限45)が、肝機能はオキサリプラチンの休薬から改善、今回はAST 28(上限40)、ALT 37(上限40)と両方とも範囲内に戻る。
前回8.0まで上がったUA尿酸値も6.6と基準7.0を下回った。(これはケトン値を高い目にして蛋白量が減ったからかもしれない)
もちろん油断できるものではないので、気を引き締めないとならない。
オキサリプラチンの休薬は3回目、ゼローダも5→4への減薬となった。
CTに見える所見なし。
今後は薬剤耐性を獲得しないうちに(といってもオキサリプラチンは休薬だが)ケトンをさらに軌道に乗せること。責任重大。
あと、腸内環境(白血球が悪いのは薬剤のせいもあるけど回復が遅い。腸内細菌を強化する必要があるかと)かな。