黙って食え!
十代の一時期に将来は寿司屋になりたいと想った時期があります。
今のように回転して出てくる寿司屋さんが世の中に誕生するずっと前です。
自分でその日の寿司ネタをしっかりと選んで、一番旨い状態で客に提供するスタイルです。
今、自分で選んだ品を人に紹介し生活させて頂いています。
職業の分野は異なっても気持ちは同じだと想っています。
ありがたいことにインターネットの出現は、全世界の人とダイレクトに繋がります。
最近、テレビ番組は食レポと称するもので溢れています。番組内でどんなに上手に伝えようとしても、食べてみることには敵わないでしょう。
腕に自信のある料理人だったら、目の前でレポーターがあれこれガチャガチャ喋りまくられると煩くて堪らないと想います。
料理人は目の前のお客がどれほど悦んでくれるだろうか、それだけを考えています。
Feel! Don't think! (ブルース・リーのセリフ「燃えよドラゴン」より)
▼豊池美術店のホームページはこちらです
www.toyoike.co.jp
お客の顔も三度まで
祇園に古くから在るレストランで食事をしました。
60代の社長がテーブルにご挨拶に来て名刺を差し出されました。
こちらも名刺をお渡ししました。
さすが京都、おもてなしの街だなぁと感心しました。
頂いた名刺にメールアドレスが記されていましたので、その夜の料理の礼と次回に伺う予約を記して送信しました。
二度目に行った時にも、にこやかにテーブルに挨拶にお見えになって名刺を差し出しました。メールをチャックしてないな!お客の数が多いので豊池の顔と名前など覚えてないのだろうなぁと少し寂しくなりました。
三度目に行ってみました。にこやかにテーブルにご挨拶にお見えになり名刺を差し出されました。一回目、二回目と同じギャグを語っていました。なんだか悲しくなりました。
四回目は別のレストランに行きました。
このたびは、写真は差し控えます。
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