ＮＨＫ総合テレビの“クイズ漫画のタカラ”
「少年週刊誌の生まれた時代」を見ていたら

「あしたのジョー」のラストシーンについて
作者の“ちばてつや”の話したことに今更？驚いた

当時、最終回はどういうラストシーンになるか？
早くから大きな話題になっていました

結局、激しい試合の末に矢吹丈（やぶきじょう）が
リングコーナーに座りこんだまま
真っ白に燃え尽きるラストシーンだったのです

そして、死んだのか？という論争になり
わたしは死んだのだろうと解釈していました

ちばてつやによると原作者高森朝雄の書いたラストは
パンチドランカーの廃人となった矢吹丈が
ぼんやりと日向ぼっこしているところに
白木葉子が声をかけるというものだったのですが

ちばてつやは描いてみたが
どうしても納得がいかず
高森朝雄に電話で相談すると
売れっ子で仕事をたくさん抱えていた高森に
「そっちで考えろ」とあっさり切られてしまい

仕方なくち三日三晩も考え抜き
やっと、編集者が話したシーン

矢吹丈が1度だけデートした場面でボクシングについて語った
「真っ白な灰になる」という台詞にヒントを得て
ギリギリになってラストシーンを
一気に書き上げた！と話していました

あのラストシーンは早くから予定されていたと
思われていましたがそうではなかったのです
そして、矢吹丈は廃人になった・・・？

また、番組みでは力石徹（りきいしとおる）が
後半で異常な激痩せをしたのは

ちばてつやがはじめに力石徹を大きく描いてしまい
2人を対戦させるために仕方なく無理な痩せ方を
させることになったと紹介していました

原作者の高森朝雄は川崎のぼる「巨人の星」の原作者
梶原一騎が自身のスポ根イメージを
変えるために本名の高森朝樹からとった変名だったとか

そう言えば限界を超える激闘の果てに
主人公が燃え尽きてしまうところが似ている？

真っ白な矢吹 丈

真っ白な矢吹丈