チャート解釈手引き | 占い講師(占星術・姓名判断・四柱推命)が運営する「心と身体の羅針盤」茨城県の有名鑑定占い師

チャート解釈手引き


・出生図(バース・チャート、ホロスコープ)の解釈


●重要なのは、太陽、月、上昇宮(ASC=アセンダント)の三つ。

それぞれの星座がどの様になっているかをよく観る。

子供時代や若いうちは月の影響力が強い。

人により、影響が強くなる年代は異なるが、十代から三十代くらいまでは上昇宮が、二十代後半からは太陽の影響力が加わる。
月は感情的に愛着を感じる分野であり、この性質は、決して論理的なものでは無い。母親の影響や、物心がつく以前の幼児期に形成された心理が強く働いている領域の性質。つい何気なくそうしてしまうような事は月の影響。胎内に居たときに受けた感情的な影響も考えられる。上昇宮は、自分を表現する上できっかけになる「存在の場」のようなもの。
自己という意識がやや無自覚ながら発達し始める14歳頃から影響が見られる場合が多い。太陽は、肉体が出来上がった25歳以後にはっきりとした影響が感じられる。人生の中でこだわらなくてはならない分野とか、その事柄を通じて自己をしっかりと確立していくということは、太陽が支配する分野。肉体の生命力も多くは太陽が受け持っている。
解読はこの三つの要素をじっくり分析する事。四元素「地、水、火、風」の要素を考えます。

また、「活動、不動、柔軟」の三要素にも注目。同じような性質が出てくる場合は、その点が強調されます。
月は日常的でサイクルが短い事柄。太陽は社会的で外的でスパンが長い事柄に対応。また、月は前世から受け継いだ傾向、太陽は今世の目標を示す事が多い。


●チャート解釈


自分自身の事、容貌、肉体・・・第1室、太陽、月。第1室の支配星とその星座、存在する室とアスペクトを見る。太陽や月の星座、存在する室とそのアスペクト。アセンダント付近の惑星は(下側15度までと上側5度までにある)「上昇星」といって特に重視する。影響力が強く、その人の自己表現に大きな意味を与える。

感覚、所有物、金銭・・・第2室、月、金星。第2室の支配星の位置する星座、室、それに対するアスペクト。月や金星に対するアスペクトを見る。

人生初期の価値観、心理、兄弟、学校時代の成績・・・第3室、水星。第3室の支配星の位置とそれに対するアスペクト。水星に対する惑星のアスペクト。

生まれ育った家庭環境、心理的基盤・・・第4室、月。4室の支配星の位置とアスペクト。月に対する他の惑星のアスペクト。

創造性、スポーツ、趣味、レジャー、子供、恋人・・・第5室とその支配星の位置とアスペクト。太陽とそれに対するアスペクト。

日常生活、くせ、健康、奉仕活動・・・第6室とその支配星の位置、アスペクト。水星とそれに対するアスペクト、太陽、月とそれに対するアスペクト。(健康・体質はアセンダントも重要)

対人関係、結婚、離婚・・・第7室とその支配星の位置、それに対するアスペクト、金星、月、太陽の位置とそれに対するアスペクト。(男性は主に月と金星を重視。女性は太陽と火星を重視。)

他者との一体感、他者からの評価、セックス・・・第8室とその支配星、火星、冥王星とそれに対するアスペクト。

精神の拡大、高度な知性、価値観、外国・・・第9室とその支配星、木星、太陽とそれに対するアスペクト。

天職、意識の頂点、父性原理、権威・・・第10室とその支配星、土星、太陽の位置とそれに対するアスペクト。

友人、グループ活動、損得を越えた願望、希望を達成する方法・・・第11室とその支配星、天王星とそれに対するアスペクト。

潜在意識、奉仕活動、逃避の傾向、前世、隠された行動・・・第12室とその支配星。海王星とそれに対するアスペクト。


●具体的な事柄


・子ども時代・・・月、水星、金星とそれに対するアスペクト。十代からは上昇宮。

・学校時代の状況、性質、成績、友人など・・・月、水星、金星とアスペクト。第3室とその支配星。

・大学、高等教育、資格など・・・第9室とその支配星、木星とそのアスペクト。太陽の度数。

・短い旅行、通信、契約・・・第3室、水星とアスペクト。婚約などは第7室

・大学、高等教育における状況、友人など・・・第9室、木星、金星。

・自分で稼ぐお金・・・第2室とその支配星、月、太陽、金星など。

・パートナーの経済能力、株、遺産、借金、ギャンブルなどは・・・第8室と支配星、冥王星、火星、土星とアスペクト。

・恋人、配偶者・・・恋人は5室、結婚した後は7室。

・雇われて行う仕事・・・第6室と支配星、水星、月の位置とアスペクト。

・外国旅行、外国人との関係、語学力・・・射手座の状況、第9室とその支配星、木星、太陽とアスペクト。風の星座の状況。

・子供・・・第5室、第8室とその支配星、月または火星とそれに対する他の惑星のアスペクト。

・芸術への興味と才能・・・金星、海王星の位置とそのアスペクト。水の星座の状況。

・霊感、インスピレーション、意識の発達が期待出来るかどうか・・・月、太陽、木星、天王星、海王星の位置とアスペクト。第9室から第12室までの状況。

・職業的能力の発揮状況・・・第6室、第10室(またはMC)、火星とそのアスペクト

・社会的発展力、指導力・・・木星、太陽とアスペクト、第9室、第10室の状況

・社会における評価、出世、地位・・・土星、太陽とアスペクト、第10室、またはMC(南中点)の状況。

・セックス、生殖能力・・・火星、金星、太陽、月とそのアスペクト、第5室、第8室の状況。水の星座は生殖能力と関係。

・土地、不動産・・・第2室、第4室、第8室とその支配星。月、木星、土星とそれに対するアスペクト。または地の星座

・部下、使用人とその関係・・・第6室と支配星、水星、月とアスペクト。

・人気、大衆への影響力・・・月と金星、それに対するアスペクト、第10室の状況。

・心理学、占星学、霊感、神秘学などへの理解と才能・・・天王星、海王星、冥王星などの位置とそれに対するアスペクト。水の星座が強い場合は神秘学に対する才能。

・心の傷、トラウマ・・・全ての惑星が関係するが、第3室と12室、惑星は主に土星とキローンが関わる事が多い。この惑星の位置とアスペクトを注意。

・前世の状況・・・第12室の状況とその支配星の位置。また、ドラゴンテイル、月の状況とそれに対するアスペクトも前世を示す。ドラゴンヘッドも前世を意味。


●問題点や欠点の克服法


・太陽のある星座の180度反対側の星座、月の星座、また土星は苦手な分野を示す事が多い。したがって、この星座や月や土星の入っている星座を意識して使いこなす必要がある。苦手な分野を行うのは続かないので、この星座が示すような性質の友人をもつこと。
人間関係を通じて異なる惑星の波動を取り込んで行くこと。特に、自分の太陽がある星座の反対に太陽や強力な惑星がある人や、自分の月のある星座の近い度数に太陽を持つ人は、自分いに良い波動を与えてくれることが多い。そのようなことをしていくことによって、自己に心理的なバランスを作って行く事が望ましい。


●太陽や、月、ASCなどに強力なアスペクトを作る惑星が作る問題、テーマ


・太陽、月、上昇宮や上昇宮の支配星にアスペクトを作る惑星が水星や金星の場合は、ほとんどの人の場合、起きてくる問題は日常的な事柄または個人的な問題。問題は若いうちに起きる事が多い。

・アスペクトを作る惑星が火星、木星、土星である場合は、30歳代以後に事柄がおきる。社会的・職業的な問題、または性的な問題が考えられる。解決に時間がかかるかどうかは人によって異なるが、火星、木星の場合は長引かない。土星の場合は長引くことが多い。

・天王星、海王星、冥王星は霊的な星である。これらの惑星が太陽、月、アセンダントとアスペクトを作っている場合は、霊的で精神的な課題を持っている。人生の基本的な目標は、まず第一に心理的面での成長。瞑想やセラピーで潜在意識のクリーニングなど、内面を整える事が問題解決につながる。
このタイプの人たちは、優れた直観力を持つが、反面現実と遊離しやすいので注意すべき。天王星は多くの場合、常識的な生き方に反逆しやすいが、独創性や発明力が高い。海王星の場合は霊感のアンテナが発達している。冥王星の場合は極端な能力や生き方を示す。