不平等な分配 | 占い講師(占星術・姓名判断・四柱推命)が運営する「心と身体の羅針盤」茨城県の有名鑑定占い師
■不平等な分配

世界の人口は、およそ60億人。
穀物の総生産量は年間17億トンだから、一人あたり1年に280kgの穀物が世界中の人に分けられることになる。
この量は、栄養を維持するのに十分ではないにしても、飢えることはない。
なのに、世界の多くの国の人間が飢えにさらされ、栄養失調で苦しんでいる。
それは、なぜなのか。。。

例えば、アメリカでは、1人あたり年間1万トン以上穀物を消費している。
一方、栄養状態が悪い国が多いアフリカを見ると、一人あたり200kg程度である。
もっとひどい国では、1人あたり100gにも満たない。
この穀物分配の不均等には、ひとえに先進国と発展途上国との経済格差、いわゆる南北問題が大きく関与している。
しかもアメリカは、1万トン以上の穀物のうち80%は、穀物で飼育された家畜を食べて、つまり食肉という形で消費している。
これは、アメリカほど際だっていないにせよ、先進国に共通の現象である。

この食肉志向が、世界の飢餓に拍車をかけているのだ。
本来、回ってくるべき穀物が、食肉を作るために使われて回ってこないわけだから、経済力の乏しい国は、いつまでたっても食糧難を解消できず、飢えるのは当たり前である。
肉を食えば食うほど、富める国はますます富み、飢える国はますます飢えていく仕組みになっているといっていい。
人間が直接食べられる穀物を家畜に与えて肉に変えることが、世界の飢えを生み出す大きな要因となっているから。