<マーキュリーC>◇21日=盛岡◇統一G3◇ダート2000メートル◇3歳上◇出走14頭

 単勝2番人気のサカラート(牡8、栗東・石坂)が中団から徐々にポジションを上げ、圧倒的1番人気で先に抜け出したフィフティーワナー(せん6、栗東・安田隆)とのたたき合いを1馬身1/2差で制し、2年10カ月ぶりの勝利を飾った。さらに6馬身差の3着にはヤマトマリオン(牝5、栗東・安達)が入り、JRA勢が3着まで独占した。


出典:日刊スポーツ

<アイビスSD:追い切り>

 エイムアットビップ(牝3、栗東・矢作)がアイビスサマーダッシュ(G3、芝直線1000メートル、20日=新潟)での重賞初制覇を視界にとらえた。坂路の併せ馬で1馬身先着し、ラスト12秒3の上々の時計をマーク。心身共に成長を遂げた今なら、自慢の快速を存分にアピールできそうだ。

 思惑通りに仕上がった。「新潟までの輸送を考えて今回はしまい重点でやりましょう」。小林慎騎手(レースは吉田隼騎手)の進言もあり、エイムアットビップの追い切りはセーブ気味の内容となった。タニノベローナ(2歳新馬)をゆったりと追走し、その差は6馬身と予定より開いたが、ラストで仕掛けられると鋭く反応。回転のいいフットワークで、余裕たっぷりに約1馬身先着した。

 4ハロンのタイムはエラー表示だったが、ラスト1ハロンは12秒3と上々の時計。渋田助手は「4ハロンは53秒2ぐらいじゃないかな。反応は良かったし、春の3戦とは状態が全然違う」と、出来に太鼓判を押した。

 2歳時に阪神JF3着などの好成績を収めながら、3歳になってからはフィリーズレビュー10着、桜花賞7着、NHKマイルC13着と大敗続き。原因ははっきりしており、熱発など順調さを欠いてのものだった。現在の馬体重は464キロ。輸送すればNHKマイルC(452キロ)と同じく450キロ台での出走となりそうだが、渋田助手は「体がガッチリしてきたし、数字は同じぐらいでも身が入っている」と強調する。

 体調だけではない。今回からメンコを外しているが「追い切った後はいつも逍遥(しょうよう)馬道でいれ込んでいたけど、今日は落ち着いていたよ」(渋田助手)と、精神面の成長も見られている。

 「エイムは1歩目は遅いけど二の足が速い。古馬の快速馬相手に、どこまでやれるか」。渋田助手はあくまで挑戦者の立場だが、手応えは確かだ。「スッとラチ沿いにつけられる外枠を引きたいね」。待望の重賞初制覇へ向け、エイムが新潟の直線を切り裂く。


出典:日刊スポーツ

<有力馬次走>

 ★プロキオンSで初重賞制覇を飾ったヴァンクルタテヤマ(牡6、栗東・安田伊)は、8月15日佐賀のサマーチャンピオン(統一G3、ダート1400メートル)に向かう。

 ★灘Sを制したダイナミックグロウ(牡4、栗東・目野)は、8月10日小倉のKBC杯(オープン、ダート1700メートル)に向かう。


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