プロジェクトアサインの条件 | 新人経営コンサルタントの奮闘記録-読書を通じての徒然日記-

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経営コンサルタントとして活動し、早5年目。そんな新人が、ビジネスという魑魅魍魎がうようよ跋扈する世界で活躍するために、自己研鑽・自己武装(『読書』)をしております。その記録を記載していきます。どうぞ宜しくお願い致します。

マネージャーとの雑談の中で、”プロジェクトへのアサイン(参加)の条件”についての話が出たので紹介します。


その前に、コンサルタントの仕事について少々。


コンサルタントというのは、常に”プロジェクト単位”で仕事をしています。この”プロジェクト単位”が意味するものは、事業会社のように、たとえば9時から17時30分といった決まった時間帯では働かないということ。


私が所属している会社では、朝の6時から働いている人もいますし目13時から働いている人もいますパンチ!


また、働く時間もプロジェクトごとでバラバラです。


たとえば、プロジェクトが多忙であれば1日20時間以上働きますし、多忙でなければ1日4時間以下しか働きません。(なお、これは私が所属している会社の場合ですので、他のコンサルティング会社はまた別かと…シラー。ちなみに、言わずもがななのですが、働く時間の量が重要なのではなく、働くことを通じて出すアウトプット(成果物)がとっても大切でして、あまり働きすぎると、「コイツ、仕事できないかも?」と思われてしまいますしょぼん


このようにプロジェクト単位で働くコンサルタントにとって色々と悩ましい叫びのが、プロジェクトが終わった後の次のプロジェクトへのアサイン(参加)です。


なぜなら、アサイン(参加)されないと、ずっと仕事ができないわけでして叫び プロジェクトのアサイン(参加)を通じてこそ、「アタマ」「カラダ」をかくことができあせる自らの力能を鍛えることができるんですねニコニコ


私が所属している会社では、プロジェクトを取ってくるのはパートナークラスで、また取ってきたプロジェクトのマネージャーを決めるのもパートナークラスです。


一方で、プロジェクトのメンバーを決めるのはパートナーに指名されたマネージャーになります。


コンサルタントは、そのマネージャーに声を掛けられて初めてプロジェクトにアサイン(参加)されます。(マネージャーによっては、声をかける前にプロジェクト内容に適合した人材を選考するための面接(インタビュー)をします)


少し前置きが長くなりましたが、ここからが某マネージャー(B氏)プロジェクトアサインの条件になります。


B氏は、プロジェクトメンバーを選択するときには必ず面接(インタビュー)をします。(私も受けました)


時間は1時間程度です。なお、B氏面接(インタビュー)時間には特徴があり、時間が短ければ短いほどアサイン(参加)OKの確率が高まります。逆にいえば、1時間近くあるいはそれ以上面接時間を費やしてしまうとNGということです。(私の場合は20分でして、当時は「こりゃ、ダメだな」と思っていましたむっ


そんなB氏面接(インタビュー)で見るポイントは5つです。


コミュニケーション力:例えば、伝える力や説得する力
学習歴:どんな知識・スキルを習得してきたか
容姿:外見が”シュッ”としているか
人間的成熟度:これまでどれだけ失敗しそこから何を学んできたか
潜在能力:プロジェクトを通じてどれだけ伸びるか、のびしろの多寡


1つ目の「コミュニケーション力」は、ここで説明するまでもなく、どの業界でもおなじみかと思います。


2つ目の「学習歴」というのは、あくまで「学歴」ではないということ。学生時代から含めてどんな知識・スキルを学び、またどのような業界に精通しているのか等です。(ちなみにB氏曰く、知識・スキル(「学習歴」)の高低は「学歴」と比例するようです


3つ目の「容姿」について、これは結構重要らしいです。”シュッ”というのは少々分かりにくいのですが、B氏が言うには、要は”スラッ”としてて、”なんか頭が良さそうだよね”と思われる感じ。(至極、抽象的ですが)これが、「お客様(クライアント)とのやりとりではとっても重要!」ということでした。


4つ目の「人間的成熟度」も重要とのこと。「人間は失敗の数だけ成功がある。つまり失敗のない奴は成功もないのだ」というのがご自身の持論らしいです。ただ、ここで注意してほしいのは、「ただ失敗したではダメ!」ということ。「たとえ失敗しても目的を達成するまでがんばりきれば、それは成功のための糧にすぎないのであり、つまり失敗でも何でもないのだ!だから、目的の達成まで歯を食いしばってきたかどうかだ!!俺はそこを視る」と話してくれました。(その時はあまりに熱かったメラメラので、なんとなくジーンと胸打たれていました目


5つ目は、流行の「地頭力」の多寡といったところでしょうか。簡潔にいえば、「自分の頭で考えて、未知の問題をなんとかして解決できる力」がどのくらいあるか、ということ。


B氏は、これら5つのポイントの程度を数十分から1時間程度の面接(インタビュー)で把握しバランスよく備わっている人をメンバーの一員にするようです。(「1つだけ秀でているというのではダメ!」ということでした)


この5つのポイントはあくまでもB氏オリジナルのものですが、私は意外と他のマネージャーもこのような視点で選んでいるんじゃないかな~と思っていますし(もちろん全部ではないですが)、また転職活動でも業界にかかわらずある程度汎用できるのでは?、とも思っていますにひひ


ただこのことは違った視点で考えれば、私自身もマネージャークラスになることを狙っているわけなので、そうすると「選ばれる立場」(現在)から今度は「選ぶ立場」(未来)になるわけですよね。


したがって、今から着々と「プロジェクトメンバーの選考ポイント」を考えておかねばと、そういうことも考えてしまうわけでニコニコ(まだまだ、先で余計なことかもしれませんが…)


でも考えるのは自由ですし、早晩そのようなポジションにつくわけですから(ホントか?パンチ!)、少しだけ深慮してみたいと思いますにひひ


Take care !!