プリンセス・トヨトミ (文春文庫)/万城目 学

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5月31日の木曜日、午後4時。
突如として大阪府で一切の営業活動、商業活動がいっせいに停止した。
そこからさかのぼること10日前、
会計検査院第六局所属の松平ら3人は実地検査のため大阪を訪れる。
そのリストの中に入っていたのは謎の団体「社団法人OJO」。
しかし期間中彼らはOJOの検査をできないまま一旦帰京する。
一方、空堀中学校に通う幼馴染の大輔と茶子。
性同一性障害を自覚した大輔はセーラー服姿で登校することを夢に見、
実行に移す。しかし、彼を待っていたのは壮絶ないじめであった。
暴力に遭う大輔を見た茶子は密かにいじめっ子への仕返しを企んでいた。
週が明けて火曜日、
ある理由から大阪に残っていた調査官の松平は、
OJOの実地検査ができることを知り、現地へと向かう。
一方の大輔はその日、担任教師に早退を命じられ、
彼の父とともにある場所へと行くことになる。
松平と大輔、
二人が見たものは地下に眠るもう1つの国「大阪国」であった。
そして茶子はいじめっ子を襲撃し、
恨まれ危険な目にあうことになる……。
それぞれの思惑と誤解が交錯したとき、
長く閉ざされていた歴史の扉が開かれる…。


プリンセス・トヨトミですよ。

なんておもしろそうなタイトル。

このルールだと、両親はよそものだし、

女性である私は「大阪国」の兵隊に入れてもらえないな!

だけど、国家予算たくさん使こたらあかんわぁ。

って思うことは会計監査院側か(笑)

この本のテーマは「親子の絆」だと思った。

親から子に伝える大阪への想いがあって、

父親と折り合いの悪かった松平や、

両親のいない茶子には縁がなかったのだけど、

松平の父は伝えようとしてたのかも?だし、

茶子は大阪のみんなが見守ってる。

そうそう。大阪の人情よ、それって。



映画版はもうすぐはじまります。

旭と鳥居の性別が逆とか、

総理大臣が中井貴一とか、

んーっ?ってのがありますなぁ。

でもエキストラ必死に男ばっか集めてたし、

大阪もんってことで観に行くかな。

気が向いたら。