『仕事するのにオフィスはいらない』


佐々木俊尚 (著)


仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)/佐々木俊尚
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以下、つらつらとメモ。


・フリーランス・マーケットプレイスとは、一言で言えば、仕事を探しているフリーランサーと、彼らに仕事を頼みたい企業をマッチングさせるサービスです。


イーランスオーデスクグールー などのインターネットサービスがあります。


スカイプオーヴォー といった無料のテレビ電話ソフトはいまは爆発的に普及していて、おまけにブロードバンドも非常に安いコストで自宅に導入することができます。


・ごくわずかなコアメンバーだけを残して、後はすべてフリーランス・・・そうすればその次には、全員がフリーランスのような会社だって可能になってくるのではないでしょうか?


・新しいワークスタイルを実現し始めていることをエコノミストは「ノマド」と呼んでいます。ノマドというのは、「テクノロジーで武装したフリーランサーたち」のことを指しているわけです。


・セルフコントロールができないタイプの人は、ノマドワークには向きません。たぶん出勤しなくなった途端に毎日昼まで寝ているようになり、仕事と遊びの区別もつかなくなって、どんどん自堕落な生活におちいってしまうでしょう。だからノマドの実現のためには、まず自律のトレーニングが必要です。


・ノマドは鍛え上げられた情報強者です。情報を自由自在にコントロールする力を持ってこそ、自由なワークスタイルを実現させることができます。


・電機メーカーはどこも不況で苦境におちいり、人員削減が行われ、また副業禁止規定を撤回して、「社員はアルバイトをしてもいいですよ」と副業を認めるところも現れてきました。


・サードプレイスという言葉は、アメリカのレイ・オルデンバーグという社会学者が生み出しました。「これからはカフェやパブのような場所が人々の憩いの場になる」という考え方です。


・このサードプレイスを事業コンセプトに据えたのが、スターバックスでした。


・MITのキャンパスにあるスタータセンターは、理想的なサードプレイスを目指して作り上げられました。全体のスペースは「回遊性」を狙ったデザインになっており、利用者があちこちに立ち寄りながら歩き回れるような設計で作られています。


・矢野さとるさんというプログラマーがいます。彼と仲間たちが作っている会社「ロケットスタート 」は、きわめてエッジの利いたノマド企業です。


・ビル・ゲイツのような成功者をたくさん取材したアメリカの著名なジャーナリストであるブルックスは、成功した人たちには2つの大きな能力があることに気づきました。


・第一に、「明日は今日よりもずっと良くなる。そして私は明日を実現するパワーを持っている」という強い信念を持っていること。


・第二に、アテンションを意識的に集中させる驚異的な能力を持っているということでした。


・年収が高ければ高いほど、空いている時間を有効活用して自分のスキルアップや仕事に使っている人が多く、逆に年収の少ない人はせっかくの時間を娯楽などに費やしてしまっているというわけです。


・アテンションのコントロールを身に付ければ、時間のコントロール力に加えて以下のような能力も同時に身に付くと言っています。


(1)アテンションコントロールは、自律へとつながる
アテンションをコントロールすることで、自分の気持ちが勝手に動いてしまうのを抑制できます。


(2)アテンションコントロールは、レジリエンスを生み出す
レジリエンスというのは心理学用語で、困難な状況に直面しても、うまく適応して乗り越えていく能力のことです。周囲の目を気にせず、アテンションをコントロールして仕事に集中できたからこそ、それは自分自身の信じていることを貫くレジリエンスへとつながり、成功者は自分のプランを実現できたのでした。


(3)アテンションコントロールは、クリエイティビティを作り出す
アテンションをコントロールできれば、さまざまな課題や難問をずっと抱え続けて、その中身を何度もチェックして考え直すことができるようになります。


・やるべきことを管理する「リメンバーザミルク


・アイデアや覚え書きメモとして「エバーノート


の世界には、「白雲自去来」(はくうん、おのずからきょらいす)という言葉があります。
白い雲は次から次へと青い空に現れては消えていく、という意味です。


・大城早苗さん「ティダ・オーケストレーション」という会社の社長。


・「ヨセミテ」代表は、フォートラベルという日本最大規模の旅行クチコミ会社を立ち上げた若い起業家、津田全泰さん。同社の現在の主力事業は、「オンライフ 」というウェブサイト。これは病気と闘っている人たちが、自分自身の闘病体験を発信したり、同じ病気の仲間と語り合うことができるという闘病情報の共有サイトです。


・ノマドワークスタイルを会社全体で実現するためには、最低限必要な要素があります。
①メンバー全員が、徹底した情報共有をできるITスキルを身に付けていること。
②メンバー全員が、自分を律するアテンションコントロールを持っていること。
③セキュリティが保たれるようにつねに細心の注意を払うこと。


・マインドマップの定番ソフト、マインドマネージャーは、4万2000円もしますが、クラウドで提供している ものを使えば、同じような内容で、完全に無料です。


・オフィスのパソコン、持ち運ぶパソコン、ケータイ。
この3つのマシン間で、未読/既読の処理がきちんと連動されるようなシステムが必要になるということです。そしてこの連動をきわめてスムーズに行えるRSSリーダーの決定版は、グーグルリーダーです。


ギアス は、一言で言えば、「クラウドを、オフラインでも使えるようにするソフト」です。


・証券会社の口座を開くと、高額の日経テレコン21 が無料で使えてしまうのです。このサービスを提供している証券会社としては、野村證券や楽天証券、丸三証券などがあります。


・Gメールでは未読や未処理のメールだけを受信箱に一時的に置いておき、読み終えて返事を書いた処理済のメールは、「すべてのメール」に移動させてしまうのが手慣れたスタイル です。


・自分の署名
Tweaksをオン にすると、署名を上に持ってきてくれます。


・グーグル+SBMは、「はてなブックマーク」のブックマーク数をグーグル検索結果に表示してくれるグリースモンキーのスクリプトです。


・「あとで読む」を使えば、思考が中断される心配なしにウェブをあちこちさまよって、自由自在に情報にアクセスできるようになります。
リード・イット・レイター


・オンラインのストレージサービス
JungleDisk(ジャングルディスク)やDropBox(ドロップボックス)


・オフィスのデスクトップパソコンと、持ち歩くノートパソコンのマイドキュメントの内容をリアルライムで同期する。
「Synplicity」


http://www.giken.co.jp/ics/faxemail/index.html">FaxEmail というサービスに登録すると、03で始まる番号が割り振られ、Faxが画像変換されて、メールアドレスに添付ファイル付きのメールとして送られてくるのです。


・このようなネットファックスには次のような利便性があります。
1.外出先でも、どこでもファックスを受け取ることができる
2.ペーパーレス
3.受信したファックスを後から検索できる


メディアマーカー を使えば、たとえば「これから買おうと思っている本」「もう購入したが、まだ読んでいない本」「購入しないで(図書館などで)すでに読んだ本」など、非常に細かく分類することもできようになります。つまり、書籍に対する情報コントロール力を、一気に高めることができるのです。


パブリックキー というIT分野の専門的なニュースサイト


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