行くと切なくなる街 行くと切なくなる街










  小さいころ、寂しくて よく泣いて歩いた道。


  夕暮れの西日の向こうから、
  お母さんが迎えに来てくれた道。



   大人になってもたまに夢にみては
   忘れられずにいて
   いつか もう一度 通ってみようと思ってた。





    30年ぶりに通れたその道は
    昔よりずっと狭くて。

    一人じゃ 歩けなくて
    子供と歩いていたら 
    しばらくすると、あの頃のように
    雨が降り出した。


    濡れたら なんだか
    もっとつらくなった。


    話せなくなった私を
    子供がね ぎゅっと抱きしめてくれた。




     $~Dear me~





       あの日から、夢を見なくなったの。    
    

    










                                    ママ