【新聞記事で朝食会 Vol.27】新聞に関する格言/「前文」の表現の謎 | 『新聞記事で朝食会』事務局のブログ

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皆さん、こんにちは。

お世話になっております。


今回で、27回目の配信になります。

いつもありがとうございます。

「新聞記事で朝食会」運営事務局のhisakoです。


「新聞はわかりにくい」という声を聞くことがあります。
その原因の一つは、新聞独特の「表現」にあるのかもしれません。


新聞記事には、「隠語」といってもいいような表現が色々あります。
今回は、その「表現」につても、後程触れさせて頂きます。


* * *


今回のメニュー


1. 新聞に関する格言


2. 「前文」の表現の謎


3. イベント告知


* * *


【1. 新聞に関する格言】


「テレビは真実を映し出すが、新聞は真実をえぐる」


by ウォルター・リップマン(Walter Lippmann, 1889年9月23日-1974年12月14日)


アメリカ合衆国のジャーナリスト、コラムニスト、政治評論家。


テレビは、「映像」として、情報を得ることができる点で、優れています。
しかし、テレビからは「演出」を拭い去ることはできません。


なぜなら、編集して一定の枠の中に収めない限り、映像は成立しないからです。

重要なのは、「想像力」です。


「何が起きたか」は、テレビで確認することができます。
そして、次の段階として、「枠」の外に想像力を働かせるのです。
その裏付けとして、新聞を読む、もしくはインターネットで情報を集める場合もあるかもしれません。


テレビやインターネットの情報ソースは、新聞であることから、
新聞を読むことが、一番の裏付けになるでしょう。

1紙でなく、2紙、3紙と読めば、想像したことの裏付け、新たな発見もあるでしょう。
そして、真実を「抉り出す」ことができるかもしれませんね。


数紙読むのは、骨折りですが、当朝食会で他紙の意見交換をするなどして頂ければ。
新たな真実の発見があるかもしれません。



【2. 「前文」の表現の謎】


長い記事には、前文(リード)がついています。
全体の内容をまとめたエッセンスで、記者はここに一番、神経を使っています。

「~が分かった」という文章ひとつを例に挙げても、以下のように様々な表現があります。


①○○署の調べで分かった
②○○新聞の調べで分かった
③関係者の話で分かった
④関係者の話などで分かった
⑤~が、○日分かった


①は、多くの場合、「特ダネ」の記事の時に使います。
「警察が公表していない事実を、私の新聞だけがつかみました」
と宣言しているのです。


②の「○○新聞の調べで分かった」は、基本的に特ダネか、
いわゆる「独自ネタ」の時に使います。
「捜査当局などとは関係なく、新聞社独自に調べたものです」
というわけです。


③の「関係者の話で分かった」は、独自取材によるネタで使われることが多いです。
事件のキーパーソンと思われる人物の証言で記事が構成される場合は、「関係者の」、
これに対して、取材先が多岐に渡る場合は②「○○新聞の調べ」とする方が一般的です。


④の「関係者の話などで分かった」は、「など」に記者の意図が込められています。
「決して関係者の取材だけではありません」という意思表示です。


⑤の「~が○日、分かった」は、省庁関係の記事で使われることが多いです。
新しい政策や方針を「独自につかみ」、報道するような場合です。


いかがでしたか?
微妙な表現の違いに、記者の意思表示がされているのです。
今後、前文を読む際に、ぜひ気を付けてみてください。


※参考文献:新聞記事を読む技術/北村肇



【3. イベント告知】


8/26 新聞記事で朝食会@スカイツリー
10:00~ 90分程度


募集人数:
6名(主催者含む)


開催場所:
タリーズコーヒー  東京スカイツリータウン・ソラマチ店
http://www.tullys.co.jp/shop/


最寄り駅:押上駅/スカイツリー前駅


mixi→http://mixi.jp/view_event.pl?id=70971417&comment_count=0&comm_id=5223210

facebook→http://www.facebook.com/events/451815208183614/


mixi、facebookでもご案内しております。

あわせて、ご確認下さい。



【編集後記】


・27回目の配信になります。

 皆さんのご意見、ご要望を取り入れ、

 よりよりものにしていきたいと思っております。

 ご意見・ご感想は、このメールにご返信いただければ、幸いです。

 これからも、よろしくお願いいたします。

 ・バックナンバーはこちら

 http://ameblo.jp/sinbunkizi2011/

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