東京経済大学のOB会を”葵友会”と申します。
同大の前身は、大倉財閥を作った大倉喜八郎が1900年(明治33年)に設立した大倉商業学校なのです。その大倉商業学校があった赤坂葵町の町名に由来して校章は「葵の葉」てぇことになったのです。ですから、同大OB会は”葵友会”、落研単独のOB会は”葵扇倶楽部”とネーミングされました。その葵友会の東北信支部が、今年創立七十周年を迎え、去る7月1日には、長野駅前のメトロポリタン長野において「葵友会長野創立七十周年記念式典」が開催されました。
その主要アトラクションとして「葵名人会in長野」を企画・開催致しました。
現役落研生とOBである八代春風亭柳橋師の競演は、大きな評判を得ました。
あれから、早5ヶ月程が経ちました12月15日(土)のことであります。
葵友会東北信支部恒例の『佐久「らいあん」で蕎麦と語り』が開かれました。第9回です。
そもそも、磊庵(らいあん)てぇなぁ何かてぇますと、この葵友会東北信支部会員である東経大OB萩原氏がやっている「こだわり」の蕎麦屋さんのことです。毎日自家製粉する県内産そばが味わえるとあって、その来店者数は相当らしいです。特に、手碾蕎麦は、石臼で手挽きして作り上げるもので、1日20食限定の蕎麦通錬絶賛の逸品なのです。
因みに、場所は長野県佐久市岩村田南西ノ久保2426-1、電話は0267-67-6661。
今回の「らいあん」で蕎麦と語りのテーマは、「らいあんでいきぬこう」。
“息を抜こう”と”生き抜こう”と掛けている訳です。会事務局佐野氏のハイセンスです。
で、今回のゲスト講話は、元・大林組秘書室長にして講演家・執筆家で、かつ、アマチュア落語家である金令舎十八師です。即ち、東経大落研OBである葵扇倶楽部の鈴木先輩です。
一時間の出演時間ピッタリに納め、現在と古典が融合した素晴らしい講演とジョーク・落語チャンチャカチャン的話芸とチョイと手品に唸らせて頂きました。
噺に落着きとメリハリが行き届いておりまして、安心して聴かせて下さいます。
強引に笑いを誘おうとしないことが、結果的に笑いを作り出すと言うのは不思議です。
集まった葵友会メンバーの皆様は、唯ヒタスラに聞き込みながらとっても笑い込んでおられました。
金令舎十八師の噺に惹き込まれた後は、らいあんの心のこもった料理を頂戴しつつ、美酒をグビグビやりながら、トリは何と言っても本寸法の手挽き蕎麦で仕上げた訳です。
ここの蕎麦、じ~つ~に~美味い。歯ごたえと喉ごしの良いこと良いこと。どの位美味いか知りたいシトは、自分でお出掛けあれ。ワタクシのコメントが全くもって真実であることを知り得ましょう。
それから空間美があります。庵を含めての景色前景が美しく、風情のあること。ワビサビを感じますぞい。前に出て売り込んでいるのではなく、さり気なく佇んでいる感じですよ。
金令舎先輩の話芸に聴き入り、らいあん蕎麦の美味に入れ込んだ一晩でした。
大満足な良い一夜でした。