フォンタン術後で、将来妊娠出産を希望してる人の為に
私が病院の先生に言われたフォンタン術後の妊娠、出産のリスクを簡単に書きます
常備薬の服用停止
妊娠中は胎児に影響の出るお薬の服用を中止しなければなりません(ワーファリンなど)
それにより、妊娠中母体はお薬が無いか
もしくは、代用のお薬で体力を維持しなければななりません。
妊娠中の心不全の悪化
妊娠中は、体内の血中濃度が1.5倍になり
それにより母体の心不全が悪化する可能性が高いようです。
流産、切迫早産の可能性
フォンタンの循環のせいかフォンタンの人は初期の流産が多いようです。
初期を越え中期、後期に入ると今度は
体の心不全が進んできたりすると
体は、体を弱らせている原因つまり
赤ちゃんを外に出そうとします。
これにより切迫早産の率がとても高いようです。
不整脈の悪化
体の中で赤ちゃんが成長してくるに従い
お母さんの心不全も悪化し
不整脈も悪化してくるようです。
糖尿病の発症
フォンタンの人は流産、早産、心不全
などで、妊娠中のほとんどは安静や、管理入院生活を強いられる事が多いので
運動不足なのとフォンタンの人は糖尿病になりやすいのもあり
妊娠中に糖尿病を発症する事があるようです。
障害を持つ子供が産まれる
心臓病のお母さんは妊娠中も常備薬を0にする事が、出来なかったり
循環や酸素も人並みではありません。
それにより、障害を持った赤ちゃんが産まれる可能性は健全なお母さんの倍だそう。
赤ちゃんが小さく産まれる
妊娠後期に入るとお母さんの血中濃度はますます上がって来ます。
それによりお母さんの心臓が持たなくなってくるので上手く行っても32~36週頃には
開産で赤ちゃんを取り出します。
ですがこれは、あくまでベストな結果
お母さんがそれまでに、悪化する事が多く
それまでに取り出すか、切迫早産で産まれるかで、赤ちゃんは超未熟児で出てくる可能性が高く、未熟児による、障害が残る事もあるそうです。
最悪お母さんは病院で寝たきりで
赤ちゃんを自分で育てられないかも…
障害の、ある赤ちゃんを残してお母さんが亡くなる事も…あると言われました。
だけど、必ずそうなると言う事ではありません。
あくまで可能性だと思います。
実際私は、小さくても元気な赤ちゃんを産まれた先輩ママを知っています
いずれにせよフォンタンの中でも自分はどの位の数値なのかをカテーテルで精密検査し
止めるお薬を決め計画妊娠する事が大切な様です。
まだまだ、受け入れてくれる病院は少ないですが
私が結婚した頃、国内では国立循環器センターと東京女子医大でしか症例がありませんでした。
今では国内あちこちで産まれているようです
国内では、まだいないようで、止められますが…
アメリカでは代二子の報告もされているようです
ただ、まだまだ全国で症例数は少なく
私が出産を考え始めた結婚当初では
一桁代でした。
ここ4年ほどで20例以上になっているようですがまだまだ少なく、お医者さんも手探り状態。
そして、始めに産んだ方でもまだ年配になっていないので寿命がどれほど短くなるのか
今後どんな影響が出てくるのかは分からないとの事でした。
医療の発展と共にもう少しリスクが軽減される事を願います