面接官はエクソシスト②
話はトントン拍子に進み「能力により相談」とされていた給与の額を詰めるのみとなり
ました。話が早い!いくら欲しいか聞かれたので正直に、しかも少々の遠慮を含み
「額面で25万」と答えたところ…面接官の態度が豹変したのでございます。狐つき?
エクソシスト?何かが取り付いたとしか思えない豹変ぶりに志無巻、対応不能!
「君ね、今時ワープロをソラでタイプできるコが18万でも
いいから雇ってくださいっていう時代だよ。わかってるの?
君にそんな技能あるの?え?」
ワープロって…タイプって…「ソラ」とは、もしかしてブラインドタッチのことですか?
そんなのいまどき小学生でもできちゃいますけど??あまりの急展開に驚いて反撃も
出来ず呆然と固まっていると勝手に何か解釈したらしく
「できないでしょ?あたりまえだよね?そんな特殊技能が
あってすら18万だよ?金額が譲れないなら人事担当との
面接は意味無いからね。とっとと帰って、ホラ!」
叩き出されるようにしてその会社を後にするもしばし呆然。前半みせた怖い程の怖い
ほどの褒めちぎりは一体何だったのでしょうか。半年ほどして所用でハローワークに
出向いたところ新着求人としてこの会社の求人を発見。また募集してやがる…どうやら
特殊技能18万円は使い物にならなかったか辞めてしまった模様です。あの面接官を
思い出し心から不採用を喜んだ志無巻でした。