ゆみーのんさんのとこのブログネタで酔っぱらった頭に駄文が降りてきました
予想通りのオチと言っちゃそうなんだけど…。
ゆのーみんさん、受け取ってくださいね??(←賞味期限近いので返品不可)
雪国の酔っ払いより愛をこめて
白くてふわふわ。
*二人の会話はもちろん英語です。脳内変換プリーズ!
「もうっ、ただの買い物なんだからついてこなくたっていいのにっ」
「お前は可愛いからな。1人で買い物に行かせて、余計な虫をつかせたくない」
「だって兄さん買い物に来たってお酒しか見て無くって私の買い物の邪魔なんだから!」
夜のスーパーマーケットには似つかわしくない黒衣の男女2人の会話。
深夜とはいかない時間帯でそこそこお客は入っているものの、英語で会話する黒づくめでいかにも色んな意味でアブナイ2人に一般客は距離を取っており、遠巻きに眺めることもできず無視するなり自分の気配を消すなりするしかなかった。
(せっかく早めの時間に撮影が終わったからスーパーの閉店時間前で食材買えると思って出かけたのに)
撮影を終えた蓮扮するカインをバスルームに押し込んで、一人で買い物に行こうとしていたキョーコ扮するセツカはもう暗いからとカインに外出を止められた。
昨日も一昨日も撮影が押していたため、ろくな食材も買えずコンビニの出来合いに頼るしかなかった食事内容にセツカは不満だった。
(ただでさえ不摂生なんだから!肌にも悪いし、私だってちゃんとした物食べたい!お世話係の仕事も全うしたいのに)
不満全開で苦情を並べ立てたら過保護な兄は上着に袖を通し、一緒に行くなら・・・と渋々了解してくれた。
しかしもともと食に興味のない兄が一緒ではリカーコーナー以外はゆっくり見ることもままならず、セツカは不満いっぱいだった。
入口から生鮮食品、加工食品、鮮魚、精肉、加工肉、お惣菜、乳製品と並んでいるスーパーマーケットを順路の通りに食材を見ながら選びたいのに、この兄ときたら足を止めて買い物させてくれるのは一番遠いリカーコーナーだけだ。
「ちょっと兄さん、アタシはお酒なんか飲まないしちゃんと野菜とか買いたいの。こんな食生活じゃ肌荒れだって起しちゃうじゃない!兄さん責任とってくれるの!?」
「・・・わかった。お前の好きなようにしろ」
語気を荒げて抗議すれば、仕方ないといった風に妹の後について興味なさげに陳列された商品を眺めるカイン。
セツカはそんな兄は気にせず、明日以降のスケジュールを思い浮かべつつ順路通りに歩を進めながら食材吟味を始めていた。
「・・・?兄さん、どうしたの?」
鮮魚コーナーに差し掛かったあたりで、後ろにぴったりついていたカインの気配が無いことに気が付いたセツカが後ろを振り返った。
(・・・?加工品のコーナー?)
長身の兄は加工品コーナーの前で足を止めていた。
何か興味の引くモノでもあったかしら?と首をかしげつつもセツカはカインのもとに引き返した。
「何か食べたいものでもあった?」
「・・・」
カインの視線をたどれば、ちくわやかまぼこ、さつま揚げなど魚肉系の加工品の中にある白くて四角いものがあった。
「どうしたの?はんぺんなんか見て」
(食べてみたいのかしら?)
カインの視線の先にあったのははんぺん。食に興味を示すなんて珍しいとセツカが思っていたら・・・
「コレは美味いのか?どうやって食べるんだ?」
「魚のすり身の加工品ね。白くてふわふわしていて煮ても焼いても何しても美味しいわよ?」
(煮物はあの部屋じゃ難しいわね、チーズでも買って挟んで焼いても美味しいんだよね・・・)
ひょいとひとつ籠に放り込み、そのまま買い物を続けてレジに足を運んだ。
****
「どういう事かしら?兄さん」
ホテルに着くなり、セツカはベッドの上でカインを見上げていた。
ミニキッチンの上にはさっき購入したばかりの食材たちが袋ごと無造作に置かれたまま。
「・・・腹が減った」
(じゃあなんでこの体勢なわけ!?)
自分の上で今迄口にしたことのない空腹感を訴える兄。
明日槍でも降るんじゃないかしら?と思いつつセツカは不満いっぱいの表情で肩に置かれたカインの手を払おうとした。
「だったらどいて。今から何か作るから」
購入した食材を冷蔵庫にしまう時間も与えられず、いきなりベッドに押し倒されてその上腹が減ったと。
「兄さん、お酒でも飲んで待っててちょうだい」
「いやだ」
「はぁ!?」
(お腹が空いたって言ったのは貴方でしょーが!!)
「待てない、いますぐ食べたい」
「だったらっ、どいてちょうだい!これじゃ何も作れないでしょ!」
言動の一致しないカインにセツカのこめかみに青筋が立った。
般若の形相に近いそれだが、カインは一向に気にせず押し倒したままセツカの首筋に顔をうずめた。
「ちょ・・・、兄さん、あんっ・・・」
首筋をチュッと音を立てて吸い上げられ、舌が肌の上をなぞる刺激にこらえきれずに甘い声がもれてしまう。
いつの間にか、片手はセツカの胸の上でそのふくらみをやわやわと揉んでいる。
「白くてふわふわしている」
「・・・え?」
じゅっとさっきより大きい音がして、きつく吸い上げられたのがわかった。
「~もうっ、跡残さないでって言ってるでしょ!」
背筋を這ってきた甘い痺れに惑わされないように、セツカはカインに強い口調のまま突っかかる。
「何しても美味しいんだろう?」
「は?」
「さっき買い物でお前が言ってた」
訳の分からない言い分に、セツカは買い物の時のやり取りを反芻した。
「それがこれと何の関係があるの!?」
「・・・・」
チラリとカインがさきほどの買い物した袋に目をやる。
目のよいセツカは先ほど購入した白くてふわふわした物が目に入った。
・・・・・『はんぺん 雪花』
「はぁぁぁぁっ!?」
「今日は俺が料理してやる」
にやりと笑ったカインの手はすでにセツカの衣服を剥がしにかかっていて。
セツカの抗議の言葉はすぐに啼き声にかわってしまったのでありました。
ちゃんちゃん♪
書き逃げっ!
ゆみーのん様の元ネタ記事→☆
(クリックすると飛びます。元ネタ画像あり)
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ワタクシ、はんぺんは2枚に沿いでチーズを挟んでトースターで焼くのが好きです。
お酒のおつまみに最高!