ACT195妄想 | 妄想最終処分場

妄想最終処分場

好きなジャンルの二次創作ブログです。
現在はス/キ/ビメインです。
ちょいちょい過去活動ジャンルも投入予定。

*出版者様、作者様とは一切関係ございません。
*禁:無断転載、二次加工、二次利用

雰囲気だけ?ACT181妄想(side/K) とちょっぴりリンクしております。

今回はほんとにまとまりに欠けるのでなんだかなぁって感じです汗

明日がスキビACT196の掲載する花ゆめ発売日なんですが、先行地域は今日ですよね?

きっと今日は悶々として過ごすことになるんだわガーンとか思ったら、書かないだろうな~って思ったACT181妄想とちょっとだけリンクしたこんなのが出てきましたよ。


こんなもんで良ければ、ですが

コメントでナチュラルおねだりの玄人、魔人sei様

ご覧になっていたら煮るなり焼くなりしてくださいませ~





ACT195妄想


堕ちてこないで

私の手の届くところに来てしまったら

貴方は最後の鍵を開けてしまう


小箱の中にあるのは封印した枯れた泉なんかじゃない

甘やかな清水など湧きはしない


もっと黒く濁った・・・


*********************


馬乗りになって視線を絡める。

目を見開いてアタシを見ているのは一体ダレ?


兄さんじゃないのは分かる。

でも、兄さんなあなたもひっくるめて、アタシはあなたがこの世で一番タイセツ。



<認めない、許さない>


アタシの内側から声が湧き上がってくる。独占欲まがいなその声がとっても耳障りだった。

(何を言ってるの?闇も光もすべてひっくるめてアノヒトでしょ?)


<私がいる底辺になんて来ちゃいけない>


煩い。どこにいようが、どんな人だろうが自分の価値を押し付けるその声がアタシは嫌いだ。


(アタシに気持ちを押し付けて逃げたくせに・・・)


声の正体は知っている。卑怯で繊細で愚かな女。

自分の欲しいものを欲しいと言えず、こうやってアタシにすべて押し付けるんだ。


(アタシは手放さない、あきらめない)


指をくわえてみてればいい。

アタシはどんな彼でも愛しているんだから。


「ヤキモチ妬いてるの・・・?兄さん」


(だって心地いいデショ?嫉妬に揺れる目はアタシしか見てない)

アタシに執着してくれるのよ?彼の心にどれだけアタシがいると思うの?

もっとアタシを見て?もっと触れたい。

湧き上がる欲求に逆らうことなんてしない。


指先で唇をなぞり、頬に指を滑らせてじっと彼を覗き込む。


(その瞳にいるのはダレ?兄さん?敦賀蓮?それとも??)


<お願いだから・・・負けないで・・・敦賀さん>


でもアタシは見定めるだけ。すべてがアタシの愛する彼なんだから。

闇を否定し切り捨てる貴女は何もわかってない。


「アタシが兄さん以外の男に興味ある訳ないじゃない」


兄さんが誰であってもアタシの大切な兄さんなのは揺るがない事実。

世界のすべてを失っても、アタシは兄さんさえいれば何もいらない。


もっと触れたい。

どれだけアタシが彼を欲しているか伝わればいい。

額に口づけて、そこから全身に溶けてしまえればいい。


(貴女にはきっとできないわ)


彼を愛する気持ちに蓋をして逃げた貴女はこうして自分の気持ちのままに触れることなんてできない。

兄さんに・・・闇も光も彼のすべてを欲することだって出来やしないのに。



彼の伏せられた瞼がゆっくりと開いた。

その瞳に宿る色は仄暗い闇も溶かし込んだアタシの兄さん、カインだった。


(忌々しい・・・)


自分にできないことをアタシに押し付けているくせに、兄さんの瞳をみて安堵する貴女の心が流れ込んでくる。


「付いちゃった、キスマーク」


お前のモノという印だから心も体も少しは満たされるからと兄さんからキスを強請られる。

アタシに向けられた甘えに、背筋が痺れる心地よさが体を走った。


「いいわよ、残してあげる・・・」


アタシは兄さんに所有印を刻み、兄さんからお返しをもらう。

それだけじゃ足りなくて、自然と肌を重ねて求めあった。


****


闇を否定することなんてできない。

光が差せば闇ができ、光が強ければ闇も一層濃くなる。

相反するものでもどちらかがかけては成り立たないのに。


愚かね、すべて丸ごと受け入れてしまえばいいのに。

清濁併せて飲みこんですべて溶けてしまえばいいのに。


なんで貴女はそれを否定してキレイな世界に立とうとしているのかしら・・・。

だから、アタシと貴女が同じものとも気が付けないのね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

まとまりなく限りなく散文ですみませんあせる

side/kyokoっていうよりside/setukaですね。


世の中イイも悪いも善悪も、ついになるものは存在するけどどちらかを滅ぼすことなんてできないんです。

てな感じのお話し。