まだ這い這いしかしていなかったのに、今日は一人でつかまらずに立った。


おお!


歩き出す勢いであるが、それはまだ無理であった。


赤ちゃんとのお付き合いは楽しい。


毎回何か成長がある。


ちょっと親御さんの気分が味わえて、こんな素晴らしいことはないと思う。


私に子供がいないからという人もいるが、


違う、子供が好きなのである。


お母さんが娘さんで、赤ちゃんは孫になる、私も歳をとった。




皆さん初炭も後炭を上手になさる。


月形も上手く後炭で藤灰で三日月にしてくれた。kenngakusuruhitomo



やっぱり今年は思い切って中置の炭に的を絞ってよかった。


教室を開いて初めてのこと。


古今伝授とは関係ないように思う人はまだ茶道が何も解ってない人。


大板、五行棚の説明を受けて、来週の引継ぎ茶会をする人も見学する人も解るはずである。


台子から五行棚、大板と広間、小間になっていく過程はそれなりに近代に近づくのである。


これが本当にわかるには手を動かして、灰をなぞり、炭を入れてお湯を沸かすのである。












来週は中置のお稽古も最後。


今週は長期予報で灰の分量を加減して、


また灰を作る。


どのくらいの炭が必要か、


兎に角たくさんの炭は洗って乾かしてある。


灰は、炭は明日で終わりである。


中置も寒くなる亥の日に近づく。


同時に炉開きの準備をしながら、毎年中置が終わるのである。


家内は茶室の茶花を集めてきて、


これから活けなおすという。


まだ捨てはしない。


過ぎ行く秋を惜しむのも茶道。


その詫びた茶花で今週は奥伝の古今伝授を家内がする。


私は家内が終わったか、最後の最後の奥秘の伝授を振り返る。


この古今伝授に師からの思いが我々に込められて、それは大切な一瞬一瞬なのである。