今日は母も穏やかで嬉しかった。
教室では生徒さんが手伝ってくれて、
体験教室の方にお薄とお濃茶がご馳走で来た。
すべてに安心して神楽坂を降りてくる。
向うの九段の方から月が雲から出てきた。
神楽坂は家康が作った丘。
登が真西、下りが真東。
坂の上に沈む夕日も綺麗で好きだ。
坂下から偶然見上げる中秋の名月。
雲の中から出た。
むかし松本珠光という茶人は、わびさびを雲の間に見え隠れする月だという。
ちょうどお軸は清風名月を払う、
長い年月の修行で心の雲がすべて払しょくして、
晴々した心境のお軸である。