今日は、三連休が続いた為かお休みの連絡が沢山あった。
たまには、教室を出て、角度を変えて茶道を見てもイイだろうと、生徒さんと神楽坂の散歩に出た。
先ずは、徳川三代将軍家光の茶道師範をした、遠州流宗家を訪ねた。
古流では、一番の流れである。
ずっと歩いて、牛込台に、そこには有名な宮城道夫記念館がある。
今日は入ることが出来た。
私が腰かけているのは、宮城先生の居間である。
今日は、何かお琴と茶道の日のようである。
館内に流れたお琴の曲は茶の湯音頭。
この一曲の終わるか終らないうちに、お薄の平点前を合わせてするという。
私も学生時代、師と鎌倉の八幡宮の舞台でやろうと計画した。
北鎌倉の友人は、とても無理と言い、しり込み。
名人級のお琴の奏者でないと難しいと師にも言われた。
関東を探し回り、上野の学芸大学の講師をしているお琴の名人を探しだした。
もう70歳のご老人であった。
なんども曲を聴きに通った。
聴けば聴くほど、唸るだけであった。
師が私にやらせようという意図が分かる。
これが上手く、お琴と合えば、本当の意味で平点前の卒業と思い、お琴の先生のもとに通いお稽古した。
お琴の先生は、時間は計らないでどんな時でも私の呼吸に合わせてくださる。
何度かは上手くいくが、鎌倉の舞台でやって見せる自信は出なかった。
今では、残念であると思うが、茶の湯音頭とはそのような琴の曲なのである。
琴は常に、大会やイベントで茶道に添えてもらえる邦楽なのである。
北町から足をのばし、加賀は前田家の屋敷跡に造られた裏千家の東京道場を訪れた。
生徒さんたちもいつかは通う。
帰りは、牛込台を下りて日仏学園による。
ここは日本政府とフランス政府で作られた学校。
デザインが素晴らしい、生徒さんにはこのデザイン感覚を学んでほしいと思う。
ロビーの一角ではテレビでヒヤリングの自習が出来るようになっている。
生徒さんと図書館に入り、学び方を勉強した。
お茶とフランス語は関係ないようだが、英語、米語より大事。
社交の言葉フランス語は、茶道という社交の面にはヨーロッパでは喋れないといけない。
音で話す、活字は無視。
計算はない。
数も60で終わる。
音だけでも心地よい響きで、私は大好きであるが、初級から進まないのには困る・
生徒さんは、二時間の野外授業が終わり、何と台天目を頑張ってお稽古していった。
若さは素晴らしい!