10月は寒くなると、風炉を真ん中に移動して、火をお客様に少し近づける。
そして、水差しは細くなり、反対の方に置くのである。
これがいわゆる中置のお点前である。
臨機な判断でするものであるが、お稽古はしておかないといざというときに役に立たない。
今日は、灰型を考えた。
前から、隠退の時はすり鉢で藁灰をしようと考え、今年が最後かと準備していた。
だが、灰匙をとって道安風炉の遠山の中置の灰型を作り出すと、なんとまああっという間に出来てしまう。
時間は一瞬で分からない。
山は少し尖ってしまうが、まだまだ灰匙は使える、まだ現往きと嬉しくなる。
今年も、出して置いたすり鉢はしまおう。
中置の遠山は左右対称、作るのも早い。
新しい生徒さんは、二服立てのお濃茶に進む。
初心者も、もう今日でお薄を卒業。
どんどん、みなさん育っていく、まだ隠退は早い。