神楽坂は我が故郷で、生まれたのも地元の病院それからずっと今まで暮らしてきた。
職場もずっと神楽坂。
教室を始めてからも、今は教室も新しいビルのなか。
神楽坂はほとんどがビルになり、知らない店もたくさんできた。
今はチェーン店ばかりで昔のお店も減ったが、まが頑張っている老舗もある。
みな、子供のころからの昔馴染み、お客が少なそうだと生徒さんを誘って行く。
兎に角、レストランや食べ物屋さんが沿道がビル化され多くなった。
子供のころに比べると、ビルがふえたぶんサラリーマンが増えた。
平日はお昼がみんな並んで、なかなか食べることが出来ないほど。
そこに、また巨大ビルが建築されている。
駅の前。
そんな一等地にビルが建つので地元はびっくりしている。
なにしろ、大きくて高い。
今2棟同時に建築中!
どちらもタワービルという。
10個以上のビルが一つになるそうだ。
一棟はビジネス。
一棟は住居。
これが、出来たらまた故郷の街の姿は変貌するだろう。
街はどんどん膨らんで、新しい世代の人たちが増えていく。
嬉しい悲鳴である。
観光バスもやってくる。
教室の裏通りはいつも、ガイドさんに連れられたお年寄りが北原白秋や泉鏡花の住まいで説明を受けているが、わたしの方がよく説明を生徒さんにする。
神楽坂は文学の街、飯田橋は操車場があり貨物がきて、紙の材料をおろし、その貨車に教科書を積んで全国に送った。
広大な土地。
今は、ビル街でホテルまである。
再開発のホテルの庭は、私にはお気に入りの散歩道。
初めて行ったときは、迷子になってしまう。
故郷の変貌は、淋しいとも思うが、今はそれを楽しむことで新しい故郷を再発見である。