こんにちは。
今日は3月11日。
東日本大震災から4年です。

 



あの日、風邪で幼稚園をお休みしていた娘と私は自宅にいました。
経験したことの無い程の揺れで、家が壊れるかもと思って寝ていた娘をだっこして外に出ました。
我が家まで津波は来ないだろうとは分かっていましたが、裏山の方からドーンドーンと
何かの音が聞こえてきて心配だったので公民館に避難することにしました。
(山からの音は何の音なのかいまだに分かりません。)

その後、小学校からまだ帰らない息子を迎えに歩いて行ったんですが、
車で横を通りかかった見知らぬ男性が私を含めた歩いている人達に向けて
「そっちに行ってはダメだ!〇〇(目立つお店の名前)まで水が来ている!」
と怒鳴られて足がすくみました。
ラジオは聞いていたけど状況がまだ放送されていなくて、海のそばじゃないのに
水が来ているってどういう事?と、本当に怖かったです。

 
↑ 今日の夕食。
塩おにぎりと豚汁は避難した公民館で近所の奥様達が作ってくれたメニューです。
去年から3月11日の夕食はこのメニューにしようと決めました。
(その前の年まではちょうどインフルエンザにかかっていて何も作れませんでしたが。)
去年、子供に「どうして夕食がこれだか分かる?」と聞いたら
「うん。あの時のでしょ。」と分かっていたのでびっくりしました。
でも・・・さすがにこれだけでは後でお腹が空くそうです。
今日は何かおかずも作ってあげますよ。
目的は「忘れない」ことで、「我慢すること」じゃないですからね。

震災からしばらく過ぎて、地元の大き目のスーパーへ行きました。
節電で電気は暗いし、商品もほとんど無くて寂しい店内でした。
そんな店内でママにだっこされた小さな女の子が私の作ったワンピースを着ていたのです!
小さな町ですから私の商品を着てくださっている女性や子供さんを時々見かけますが、
あの時のワンピースは忘れられませんねー。
何ていうか・・・色々がんばろうって思いました。洋裁以外でも。
女の子に、あんな時に私の服を着てくれてありがとうと言いたいです。

・・・今日は重い話ばかり長く書いてしまったので最後にどうでもいい話も。
息子は学校からそのまま避難所に行ったので当然ランドセルを背負っていたんですよ。
それを避難所でまわりにいたおばちゃん達に
「勉強道具を持って避難するなんてえらいねー。すごいねー。」
とたくさん褒められて私達親子は微妙な顔で笑っていました。(←否定しろよ)
この見ず知らずのおばちゃん達は余震の度に
「キャー!・・・・大丈夫!!」
と、悲鳴の後に大丈夫と言ってくれるので心強かったです。
私もおばちゃんを見習ってどっしり構えていたいものです。