オペラ ワーグナーを聴いてみよう!
オペラを楽しむ オペラは一曲が長いし、どうやって始めていいかよくわからないんだよね。 わかります、まずは、サビというか、アリア(独唱)とかを集めたヤツを聞いて、お気に入りを探すとか、クラシックが好きな方なら、その作曲家のオペラを探してみればいいと思います。 かえるさんは、誰が好きなの? ワーグナーが一番好きですね。じゃあ、少しワーグナーを紹介しましょう。 リヒャルト・ワーグナー 1813年5月22日にザクセン(今はドイツ)生まれです、同じ年に、イタリアのオペラの巨匠、ジュゼッペ・ヴェルディが生まれています。 ワーグナーは、ベートーベンに憧れ、音楽家をめざし、後にベートーベンの第九を指揮して、認められました。その時代の楽器に合わせて、かなり手を加えたそうです。その影響もあって、今日も傑作として残っていると言う意見もあります。 べートーベンの曲をいじっちゃったんだ。 そういう人なんです、むしろ、ベートーベンなら、こうしたはずだ!位の勢いだったそうです。 その後には1849年、ザクセンの3月革命に参加して、指名手配されたり、人妻と恋に落ちて、後にその人と結婚したりと、実生活もドラマチックなヒトです。 哲学者のニーチェとケンカした話も有名だね、そういう人なんだ。 ワーグナーのオペラ さいしょのオペラは「最後の護民官リエンツィ」 このオペラで、認められ、ドレスデン宮廷指揮者になります。ワーグナー:リエンツィ、最後の護民官[Blu-ray]6,958円楽天 聞いたことないなぁ。 ナチスドイツの総統アドルフ・ヒットラーがワーグナーを大変好んだのですが、中でもこの曲が好きだったので、なんとなく今でもあまり聴くチャンスが、ないんですよね。 あまり、評判にはなりませんでしたが、次は「さまよえるオランダ人」と言うオペラを作りました。呪われたオランダ人の船長を、救うには永遠の愛が必要だ、という話です。 なんですか!それは、けっこうベタなストーリーだな。 わかりにくい話よりいいんですよ、ワーグナーは海で遭難しそうになった体験があるので、それがモチーフだそうです。ワーグナー:歌劇≪さまよえるオランダ人≫ [ ウォルデマール・ネルソン ]3,663円楽天 その次が「ターンホイザー」です。堕落したターンホイザーの話です。彼を堕落させるのは異教の神、ヴェーヌスです、いかにも悪い女、という描かれ方ですが、キリスト教からみたら、快楽を求めること自体悪ですから、ヴェーヌスは、我々には、美の女神、ビーナスとして有名です。 そういう時代だったんだ。 ま、どちらにしてもわかりにくい話で、当時も人気はさほどでは無かったようです。 次に作ったのは結婚式の曲で有名な「ローエングリーン」です。 でも、最後はスゴイ悲劇なんだよね。 ローエングリーンは、実はアーサー王伝説に出てくる、円卓の騎士「パルシファル」の子供です。 アーサー王伝説がもとなの!! そこはなんとも言えません。もとから各地にあった言い伝えとかキャラクターがアーサー王伝説が取り入れている部分もあるので。 このころから、ワーグナーは、芸術としての歌劇(オペラ)から楽劇(ムジークドラマ)の理論を作り上げたのです、そして作られたのが「トリスタンとイゾルテ」です。 トリスタンの尊敬する王様と、結婚する王女、イゾルテと恋に落ちてしまい、苦悩するストーリーです。 結構ロマンチックだねぇ、愛の妙薬が出てきて、それで恋に落ちるんだよね、映画でみた。 そうです、でも、薬の効果ではなく、純粋に恋に落ちた演出になっているものもあります。ちなみにトリスタンも、アーサー王伝説に出てきます。大変強い、ということになっているのですが、 知らない。っていうか、アーサー王伝説って、アーサー王とランスロット、その息子ガラハットくらいでしょ、知ってるのは。 実際、ランスロット以外、キャラ薄いですよね。 楽劇になって何がそんなに変わったの? まあ、なんとなく、少し。トリスタンとイゾルデ*楽劇 [DVD]14,904円Amazon つぎは「ニュルンベルクのマイスタージンガー」です。 結構喜劇チックで面白いです。革新的な若者と、伝統、熟練の力をもつ親方の心のふれあいのお話です。 お、なんか、いいかんじだね。 歌の上手さを競い合うんですけど、多くの親方は新しい若者の歌をルールを守ってない、と否定するのですが、親方ザックスはそこに可能性を感じます。しかし、同時に若者に伝統の大切さも伝えようとします。 神話的な比喩など全く無いので、ある意味一番みやすいかもしれません。Wagner ワーグナー / 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲 ヘアハイム演出、ガッ...3,946円楽天 そして、その次に作られたのが、超大作「ニーベルングの指輪」です。 超大作ってくらいだから、長いの? 序夜「ラインの黄金」、第一夜「ワルキューレ」第二夜「ジークフリート」第三夜「神々の黄昏」の4作で構成されていて、ざっと、14時間半くらいです。 ながっ!! 一作づつみればいいじゃないですか。「ラインの黄金」は2時間半くらいで、後は4時間くらいです。 とっつけないなぁ。 ドイツの英雄叙事詩、ニーベルンゲンの詩、をワーグナーがチョコチョコ書き直した作品です。神々の天上の争いから、英雄ジークフリートの話になっていくのですが、なかなか面白いですよ。ニーベルングの指環*楽劇 [DVD]40,500円Amazon ワーグナー最後の作品は神聖舞台祝典劇「パルシファル」です。 なんだって?もう一回言って! 舌噛みますから。 先ほど言った、アーサー王伝説がらみのキャラです。 おもしろいの? たぶん、そんなに面白いとは思わないでしょう。分かりにくい比喩が多いんで、分かればそれなりなんですが、この時代のストーリーは、一人で考えて作っちゃうから、思い込みがあったりして、分かりにくくても上演されちゃうんですよね。 その点は、モーツァルトの「魔笛」もそうです。タロットの知識とかあると分かりやすいんですが。【送料無料】 Wagner ワーグナー / 『パルシファル』全曲 シェンク演出、レヴァイン&メ...5,037円楽天 おすすめは? 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」と「ニーベルングの指輪」ですね。 指輪はムリだって。 今回はこの辺で失礼致します。 読んでくださってありがとうございました。 かえるさんのブログなどご紹介