本というのは本当に不思議な出会い方をする。高名な人で書籍を何冊も目にしているのに、一冊も読んでいない人は沢山居る。


 例えば、斉藤一人さんなどは、昔、納税者番付というものが公表されていた時は、何度も耳にしていたのに、書店で斉藤一人という著者名を見てもまるで結びつかなかった。


 ところが、コンビニでお弟子さんの書いた本のタイトルが気になり、パラパラとめくると、面白い事が書いてある。立ち読みで読める分量だったけれど、これは出会いだからと考え、買って読み、以来、ひとりさんと書かれていれば、手当たり次第購入することになった。


 もちろんその前から、本とは出会いであり、時が至らなければ出会うこともないし、出会っても手に取ることもなく、読むこともないという事が分かっていたから、おじさんにとって、お弟子さんには悪いけれど、この斉藤ひとり氏との出会いは一つの有益な奇跡的な出会いとして受け止めることになった。


 ブログでもそうである。何百万、何千万のブログがあるか知らないが、そのブログのその記事と出会うのは奇跡と考えるようにしている。


 今日は下の本の話である。著者は理論物理学者でノートルダム清心女子大学の現役教授でもある。今見るとおじさんが飛びつくような書名の本を沢山出しておられる。今までどうして一度も買わなかったのか不思議なほどである。


ついに、愛の宇宙方程式が解けました [ 保江邦夫 ]
¥1,728
楽天

 常にこういう本を探し求めているのだから、目に入り次第買うはずなのだ。誰かにそこに目が行かないように目隠しをされていたような印象を受けた。


 内容を一言で言うのは本当にたやすいことである。おじさんの能力でもだ。『空間を友としなさい』ということだ。皆さんは「???」という気持ちだろう。


 保江氏は奇跡体験の持ち主である。それも一つや二つの話ではない。一つ間違えばおじさんみたいな市井の雑文家であってもおかしくなかった。失礼な書き方だが、ご本人がこれでもかと言うぐらい90%の紙幅を使って書いておられるのだから、それは紹介しなければならないだろう。


 普通の運の良さではない。神に愛されているとしか言いようのない奇跡的幸運の体験者である。知人もユニークである。隠遁者、占い師、宗教家等々学者とは無縁の人々を恥ずかしげも無く登場させている。


 それが近頃、素領域理論の解に結びつくかも知れない、愛の宇宙方程式の解を発見してしまったと言っている。素領域理論とは日本初のノーベル賞受賞者湯川秀樹博士が晩年に提唱されていた空間に関する理論で、以後、日本人はおろか世界中の理論物理学者がトライすらしていなかった分野であり、今それが氏によって明らかになりつつあるのである。


 おじさんの皮相な解釈によれば、魂、UFO、超能力、あの世等々、まともな学者が遠ざけていた諸問題が統一的に説明できるようになる可能性があるらしい。


 保江邦夫氏は幼少時から「空間を友」としてきたと言う。それが数多の奇跡を起こしてくれたのだと。それでは空間を友とする方法は、それは普段はネタバレとして隠すのだが敢えて言おう。空間を愛し、手始めに「ありがとう」ということだ。相手に対してだけではなく、相手との間にある空間にも「ありがとう」と言うようだ。


 本書は圧巻の氏自身の奇跡体験を読み驚かれる方がいい。背筋が感動で寒くなりっぱなしだった。下手な新興宗教の教祖の体験話より余程神秘的で奇跡的、宗教的である。それだけでも読む価値がある。


 今、おじさんは空間を友とし愛すると言うことをイメージしているが、なかなかしっくりこない。だが、空間を意識して空間も含めて「ありがとう」というくらい何も難しくないし、お金もかからない。おじさんは、お金がかからず自己完結できて奇跡的な効果がある事柄を紹介するのが「売り」である。

by 考葦(-.-)y-~~~