さて、昨日の続きですが、確かに落札できれば相当安く買える事は事実ですけれど、昨日の例では、200回の内で落札者が入れた15回以外の入札者達は、お金を捨てたに等しいですよね。

 普通は、そのお金にプラスして極力安く買おうと考えるのが、理性ある大人の行動といえるでしょうか。

 しかし、ギャンブル性とか、ゲーム性とか、射幸心とか、スリル感とか、人には損得だけでは説明がつかない心性があり、それがお馬鹿な人間模様を演出し、人生を面白くしているのもまた事実です。

 そう、ペニーオークションは、ギャンブルに近いものがあるような気がします。
 
 宝くじは人任せの面がありますが、ロトやミニロト、ナンバーズといったものは、予想を立てて購入できる分、自分が介在する部分が大きいので、負けてもやむを得ないとあきらめがつきます。いずれも買ったお金だけ損をするというのも自分を納得させやすい一因になっていると思われます。

 競輪や競馬・競艇などはどうでしょう。様々な要素を加味し、予想を立て購入する。その点は、ロトやナンバーズに似ています。しかし、熱意が違いますね。のめり込んでいる人を見ると、何かに憑かれたように、まるで負けに行っていると表現した小説家がありましたけど、まさにそんな感じです。その辺りの機微を探るのは後に譲るとして、本題へ戻りましょう。

 ペニーオークションは習慣性は強くはありませんね。しかし、もう1回入札していればと、悔やむことが嫌で、ついつい持っているコインがなくなるまで勝負してしまいがちです。

 しかし、冷静に考えれば、ペニーオークションでも、オークションでも、お金持ちが有利であることに変わりなく、むしろお金持ちはペニーの方が安く買えると、そちらに仕入れの場をシフトしていることも考えられなくもありません。

 普通に考えても金持ち有利な状況なのに、さらに運営者の詐欺行為や落札者側の連携プレーなどがあると、一般に参加している人はますます不利な状況に追いやられますよね。

 詐欺ペニーオークションサイトを告発したものを読むと、これまで一度も入札されていないのに、自分が入札すると、待ちかまえていたように、必ず誰かが入札してくるそうです。それが一度ならず二度三度と続くと、これはもう運営者側が落札させないために、会員(入札者)を装っていると思わざるを得ませんね。そうなると勝つ確率はゼロです。

 片や連携プレーの方は、二人若しくは三人が競うそぶりを見せて、ほかの人が傍観する状況を演出し、突然、終了させるというものです。これは何度かおじさんも目撃したことがあります。

 運営者側の詐欺行為に比べ、幾分か落札の余地は生じると考えられますが、やはり限りなくゼロに近いことは否めません。

 評判のよくないサイトをじっくり腰を据えて見ていると、かなり不自然な現象を目撃します。

続く