DCアドバイザーのシケタイ [7] 第3分野の出題分析
第3分野の出題分析
<時事、統計及び金融論:10問弱>
・時事、統計:2問
・M2+CD:1問
・資金循環(マネーフロー):1問
・日銀短観:1問
・企業物価指数と消費者物価指数:1問
・実質金利と期待インフレ率から名目金利を導出:1問
時事、統計は難しいですが、その他概ね出題パターンが決まっていますので、3回分解けば高得点が狙えると思います。
・その他
金融政策、在庫循環、株券ペーパーレス化法についての出題がありました。
<投資及び運用商品:20問強>
・ポートフォリオ:7問程度
設例問題とその他。シャープレシオ、リターン、リスク等の計算。出題パターンが決まっていますので、ほぼ確実にとれそうです。
・危険回避的・中立的・愛好的な投資家:1問
設例問題の一部として出題される個数問題ですが、時間をかければ確実にとれます。
・元本確保型商品:1~2問
どういった商品が元本確保型商品に該当するかしないかをざっくりおさえておく必要があります。
・その他
金融商品に関する問題が主ですが、パターンがちょっとよくわかりません。
例を挙げるよりも過去問をご覧じろでして、非常に多くのテーマが出題されています。
FPの勉強をされたことがある方にとっては得点源となるかもしれません。
特筆すべきところは、債券関連の問題。
第7回と第9回においては5~6問出題されていまして、第8回には2問出題です。
もし第11回に出題が多く、第10回と第12回に少なければ、第13回試験で多く出題される出題可能性は高いです。
債券に関する一般知識、債券の価格・最終利回り、マコーレーのデュレーション、修正デュレーションが出題されています。
また、インフォメーションレシオやトレーナーの測度についても押さえていた方がよさそうです。
こうしたパフォーマンス測定指標についての試験対策本としては、DCプランナー試験勉強にも使える
- 基礎から学べる投資・運用関連数式集/砺波 元
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- でおつりが来ますが、これじゃ簡略化されていてなんのこっちゃワカランという場合には、同著者の
- 資産運用のパフォーマンス測定―ポートフォリオのリターン・リスク分析/砺波 元
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が入門としてよいかと思われます。- ともにきんざいのDCプランナーWebページにおいてDC関連書籍として挙がっております。
- DCプラ1級を受けたいけど計算問題苦手だよという方は、前者ぐらいは持っておいてもよいかと思われます、ポケットリファレンスとして使えますしね。
- 以下は少々蛇足。
- それと、私としてのお奨めとして、以下の2冊を挙げておきます。ともに身になる本だと思います。
- 前者は統計が直観的に理解できるようになりますし、後者はExcelでファイナンスが実践できます。
新・涙なしの統計学/D. ロウントリー
¥1,680
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- 道具としてのファイナンス/石野 雄一
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ついでに↑の同シリーズですが、私の現在の積読本。なかなか骨の折れる本です。
(最近、角藤版TeXを久しぶりに入れたので、これを元に何か書けたら書くかもしれません。)
- 道具としての統計解析/一石 賢
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以上、蛇足終わりです。
<リスクマネジメント、コンプライアンス:20問程度>
・ERISA法と401(k):1問
・投資商品に対する顧客の適合性:1問
・確定拠出年金制度における個人情報の保護:1問
・運用商品の選定・提示とその除外:2問程度
・運営管理機関関連:4問程度
・資産管理機関:1問
・投資教育と情報提供:2問
・事業主、運営管理機関の行為準則と罰則:1問
・アドバイザリー契約、コンサルティング契約における留意事項:2問程度
以上は大体出題パターンが決まっていますが、運営管理機関関連に関しては、業務、業務委託、廃業、禁止行為等々出題が多岐に渡っているので注意が必要なところでしょう。
- ・その他
- そのほかは3回中1回しか出題されないものがばかりで、出題パターンがよくわかりません。
- 証券取引の損失補填の禁止についての問題が第7回と第8回には出題されたのですが、第9回には出題されていません。
- これは傾向として出題されなくなったのか、それでも3回中2回は出題されるのかは不明ですので、第10回以降の出題傾向と併せて考慮してください。