ムンクの『叫び』 | やさしい世の中にするために(手話編)

やさしい世の中にするために(手話編)

ろう文化の素晴らしさや、聞こえないことってどういうことなのかなど、教えていただいていることをお伝えしています。

「ムンク」の作品と聞かれて、答えるのが多いのは

 

   「叫び」

 

 

ではないでしょうか?

 

これまで、描かれている人が、叫んでいると思い込んでいたけれど

そうではなかったことを知りました・・・

 

 

 

の第11話「夕方の憂鬱」

 

この章を読んだとき、子供の頃に見ていたテレビCMを思い出した。

それは、北陸中日新聞のCMで、夕陽が大きく沈んでいく様子と音楽が相まって、何ともいえない感情になることでした。

 

夕方の時間帯、何とも言えない気持ち(寂しさ、焦燥感、不安など)を感じる人たちは少なくないらしい。

古くから日本では、昼から夜に変わる時間帯を「逢魔時(おうまどき)」と言って、死後世界である常世につながる時間帯と考えられていたそう。

 

そこで、この ノルウェーの画家 エドヴァール・ムンクの『叫び』

 

ムンクが夕暮れ時に体験した幻覚を表した作品。

 

夕陽で赤く染まった空、不気味な形のフィヨルド

そうした自然の「叫び」が聞こえてくることに耐え切れず

耳を塞いでいるのが、この絵なのだ。

 

人が叫んでいるのではなく、叫びから自分を守る、防ごうとしていたんですね。

ずっと知らなかった!!

 

自分だけが不安に襲われていると思うと、苦しくなる人がいるかもしれない。

けれど、「逢魔時」に感情が動かされることがあるんだとわかると、少し楽になれることもあるかもしれないね。

 

いろんな人がいて、いろんな感情がある。

夕焼けを美しいと楽しむ人もあれば、切なくなる人もいる。

自然の声に敏感で、自分を防御したくなる人もいることを知っておきたい。

 

名画のおしゃべりの解説をこの本で読むと、絵画がより面白く鑑賞できそうです。

(デューラー、ルーベンス、レンブラント、モネ、ゴーギャンなど)

 

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横浜ラポールのおもちゃ図書館前に展示されていた

段ボールで作られた恐竜作品

 

 

子供達と作ってみたいなぁ。