完全失業率・・・5.1%(前月比0.1%悪化)
有効求人倍率・・・0.56倍(前月比0.01ポイント改善)
1月の失業率 ・・・ 4.9% (有効求人倍率=0.46倍)
2月の失業率 ・・・ 4.9% (有効求人倍率=0.47倍)
3月の失業率 ・・・ 5.0% (有効求人倍率=0.49倍)
4月の失業率
・・・ 5.1% (有効求人倍率=0.48倍)
5月の失業率
・・・ 5.2% (有効求人倍率=0.50倍)
6月の失業率
・・・ 5.3% (有効求人倍率=0.52倍)
7月の失業率 ・・・ 5.2% (有効求人倍率=0.53倍)
8月の失業率 ・・・ 5.1% (有効求人倍率=0.54倍)
9月の失業率
・・・ 5.0% (有効求人倍率=0.55倍)
今日(11/30)発表された10月の完全失業率と有効求人倍率です。
完全失業率は、4ヶ月ぶりの悪化。
《就業者数と完全失業者数》
・就業者数 ・・・ 6286万人 前年同月(2009年10月)比15万人増
・完全失業者数 ・・・ 334万人 前年同月(2009年10月)比10万人減
一方、有効求人倍率は6ヶ月連続の改善。
一年前の10月と較べると、勤務先の倒産や人員整理などの理由で失業した「勤め先都合」の
人が15万人減り、「自己都合」が5万人増加。
企業の業績悪化に伴う早期退職などはひと段落したのかなという状況です。
また、有効求人倍率が6カ月連続で改善(それこそ1月と較べたら0.1倍も増えている)している
ことは悪化するよりはもちろん良いことですから喜ぶべき点だと思います。
ただ、
《年代別の完全失業率》
・15~24歳 ・・・ 9.1% 前年同月(2009年10月)比0.2%改善
・25~34歳 ・・・ 6.2% 前年同月(2009年10月)比0.6%改善
この数字を見てもらえばわかるとおり、“改善した”なんて言ってますが、全体の失業率と較べ
これから働くてはいけないこれら年代の失業率が圧倒的に高いということが理解できます。
そして、
《男女比較データ》 ※いずれも前年同月(2009年10月)比
・就業者数 ・・・ 男性:19万人の減少 / 女性:34万人の増加
・就業率 ・・・ 男性:0.2ポイントの低下 / 女性:0.8ポイントの増加
・完全失業者就 ・・・ 男性:1万人の減少 / 女性:8万人の減少
《業種別就業者数》
・医療、福祉、宿泊業・飲食サービス業などで増加。
→医療・福祉は前年同月(2009年10月)比46万人増の大幅増加。
これらデータから言えることは、正社員の求人数はまだ少なく、パート・アルバイトの案件や、
女性が活躍できる求人が増え続けているので有効求人倍率も改善してきているということで
男性の求人案件がもうひと伸び・・・といった状況なんです。
それでも、男性が活躍できるフィールドの多い製造業も就業者数は前年同月(2009年10月)
比で7万人増となっているので、少しずつではあるのですが明るい兆しも見えています。
9月で打ち切られたエコカー減税、12月から半減されるエコポイント制度と、これらマイナス
要因が雇用にどのように影響してくるか注視していますが、悲喜こもごもの結果となった
10月の失業率と有効求人倍率でした。