引きこもり、推計70万人＝半数近くは30代
今日インターネットのニュースでとびきり注目した記事です。
全国の15～39歳のうち、自宅に閉じこもってほとんど外出しない人は推計で69万6000人にのぼる。
内閣府がまとめた実態調査です。データで一度見てみてください。
《内閣府がまとめた「引きこもり」に関する実態調査結果》
・「自室からほとんど出ない」・・・0.12%
・「家から出ない」・・・0.09%
・「近所のコンビになどには出かける」・・・0.4%
この3つに該当する人たちが、15～39歳の年齢層では全国で23万6000人。
・「自分の趣味に関する用事の時だけ外出する」・・・1.19%
これも含めた「引きこもり」の人は69万6000人。
・性別に見ると、男性＝66.1%、女性＝33.9%。
・年齢別では、①35～39歳＝23.7%、②30～34歳＝22.0%、③20～24歳＝20.3%、④15～19歳＝15.3%の順。
・「引きこもり」になったきっかけは、「職場になじめなかった」と「病気」が23.7%で同率トップ。
・心理状態に関する質問（複数回答）では、
「死んでしまいたいと思うことがある」「人に会うのが怖い」＝ともに35.6%。
「家族に申し訳ないと思う」＝71.2%
「他人がどう思っているか不安」＝50.8%
という報告です。
これを元に僕が素直に思ったことを今日は綴ろうと思います。
まず、「引きこもり」に陥ってしまった人がとても多いということ。
鳥取県の人口（約60万人）よりも「引きこもり」になってしまった人の方が多い。
働ける年代の方が原因は種々あると思いますが、働かず（働けず）、
経済に貢献出来ていないというのは残念で仕方のないことです。
仮に69万6000人の人が年間250万でも稼げば、なんと1兆7400億円ものお金が動き、
その稼いだお金のうち、年間100万円を支出したとすれば、約7000億円のお金が
“天下のまわりもの”としてグルグルと経済を循環していくということになるわけです。
「なぜ１番なんですか？２番じゃいけないんですか？」
事業仕分けを通じ、喧々諤々、絞りに絞って削減できた額が6900億円。
※平成22年度予算の概算要求額
もしかしたら必要だったお金も削ってまでした行政刷新会議。
「引きこもり」の半数近くを働き盛りの30代が占めるわけですから、
社会復帰支援などの対策費用こそが捻出しても良い予算なのかなと思います。
そして、仕事柄イチバン思ったことは、「引きこもり」となる原因のトップが
「職場になじめなかった」、「病気」といった仕事が起因となってしまっている点。
内需が見込めず、グローバル化に伴い、一人に対する仕事の負荷は増すばかり。
1998年から12年連続で自殺者が3万人以上もいることを考えると、
仕事（会社）で今何が起きているのか…、問題は何なのか…。
社会のためにも、経済活動のためにも、対応策を直ぐに立てるべきと思います。
「引きこもり」の大多数の人は「家族に申し訳ない」と思っています。
みなしっかりしないといけないという自覚・責任感は持っているんでしょうね。
だからこそ、悩みや不安を一人で抱え込まず、いろんな人に話すことが大切だと思いますし、
何よりも周囲の人たちの情緒的サポート（ソーシャルサポート）が必要だと感じています。
一人でも多くの人が前を向いてくれれば・・・
僕は仕事を通じて、常にそう考えていますし、それこそがライフワークの一つだと思っています。
たくさんの人に僕もお世話になってきていますから、それに対する恩返しです。
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