就職志望企業ランキングについて思うこと | 名古屋で働く転職コンサルブログ

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名古屋で転職コンサルティング(転職相談)を始めて14年目となります。ブログを通して就活・転職・経済・経営のコト書いてます。

新社会人の方は、本格的に仕事が始まって1週間。

初めての土日という事でグッタリしているのでしょうか。


“もう辞めてやる!”だなんて決して思わないで下さいね。


さて先日、2011年春卒業予定の大学生の就職志望企業ランキング

の記事を目にしました。


1 JTBグループ

2 東海旅客鉄道

3 東日本旅客鉄道

4 日本郵政グループ

5 全日本空輸

6 オリエンタルランド

7 三井住友銀行

8 バンダイ

9 みずほフィナンシャルグループ

10 東京海上日動火災保険

10 三菱UFJ銀行

12 三菱UFJ信託銀行

13 明治製菓

14 三井住友海上火災保険

15 ベネッセコーポレーション

16 西日本旅客鉄道

17 NTTドコモ

18 NHK

19 三井物産

20 カゴメ



どの会社もテレビCMなどで宣伝している消費者に馴染み深い企業。


JTBが人気なのは“旅行が好きだから”という理由だからなんでしょうね。


学生さんは知っている会社数が絶対的に少ないですから、

“知っている有名企業、大手企業に入社したい”

という気持ちにかられるのは無理もありません。



ただ、上記企業ランキングを見て、安易な安定志向というのが

やっぱり気になってしまいます。


仕事内容であったり、業界事情であったり、社風であったり

分析して志望企業を決めないと、早期離職に繋がってしまいます。


たとえば、東海旅客鉄道(JR東海)

列車の運行を司る仕事ですから当然、土日も年末年始もありませんし、

駅の宿舎での寝泊りもありますので、なかなか家には帰れなかったり、

転勤だってあります。“久しぶりに飲もうぜ!”という誘いも断るしかない。


JTBも楽天トラベルやじゃらんネット、ヤフートラベルといったインターネット

経由で予約で出来る格安旅行が人気ですから差別化に躍起になっている。

“どのターゲット層にどんな戦略で旅行を企画するか”を考える必要があり、

マーケティングの知識や経済を先読みする力も求められると思います。


また、金融関連の企業がランク上位に多く入っていますが、

“簡単には潰れないから”といった安易な安定志向が見え隠れします。


でも、“金融”というものにまったく興味が湧かなかったら、

企業が潰れる前に自分が潰れてしまいますよ。


ちなみに東京三菱UFJ銀行は、三和銀行+東海銀行+東京三菱の融合。

三井住友銀行は、名前の通り、さくら銀行(三井系)+住友銀行の融合。


同じ銀行業であっても、成り立ちによって社風が全然異なるものです。



さいごに。

火災保険会社が2社入っていますが、保険会社はクルマの事故対応業務、

法人向けの保険商品の提案といった仕事。

保険の知識、事故対応へのストレス耐性、営業力、数字を追っかける必要

がある事を理解しておいて下さい。


まぁそれらイヤな事、シンドイ事もミスマッチを防ぐべく、しっかりと会社説明

の場などで会社側も告知すべきではあると思います。



やっぱり、しっかりと企業研究、業界研究する事が大切ですよ!