メークは最低限の礼儀？

北関東大震災被災者の行方不明の方々が無事である事をお祈りします。

一日もはやい復興を願っています。


『　メークは最低限の礼儀？

質問

　教育や福祉にかかわる分野を希望しています。体質の問題で天然素材の化粧品を使っても肌が負けてしまいます。大学の就職課に相談したところ「ノーメークは相手に失礼。メークは最低限の礼儀だ」と言われました。化粧品で荒れた肌よりも、ノーメークのほうが健康的に見えると友人にも言われますし、自分でもそう思うのですが、どうすればよいでしょうか(文系３年・女)



回答

　入社後まで考えて対応を

　就活生のためのメーク講座があるように、女子学生にとってはメークも就活の悩みのひとつですね。メークをしたほうが良い理由はおもに、健康的に見せるためということだと思いますが、就職課の方が指摘するように、ノーメークや濃すぎるメークはマナー違反と受け取る人も、なかにはいるかもしれません。

　メークをチェックする企業は、おそらく採用試験受験者だけでなく、社員のメークに対しても厳しい企業だと思います。そうなると、これは就活のときだけの問題ではありません。むしろその企業に就職してからのほうが、毎日のことですので大きな悩みになっていくでしょう。

　探せば肌に合う化粧品もあるかもしれませんが、お金もかかるでしょうから、無理にメークをする必要はないと思います。ご友人から「ノーメークのほうが健康的に見える」と言われているならなおさらです。企業側は合否の理由は明かしてくれませんが、もしノーメークを理由に選考で落とされているとしたら、その企業には入らなくてよかったと思ったほうがいいでしょう。そのような企業に入ってしまったら、入社後にメークをするように強要されるかもしれません。

　ただ、厳しい就職戦線のなかでそれだけ強気になることも、なかなか難しいですよね。面接に進んだ場合は、人事担当者にひとこと「体質でメークができないので、ノーメークで来ました」と伝えるのも手だと思います。化粧品会社などでない限り、そこまで言われてノーメークを問題視する会社は多くないのではないかと思います。

　就職活動のゴールは内定ではありません。あくまでも、これから長い期間を過ごす企業を探す活動です。試験の突破だけでなく、その企業に入ってからのことをしっかりと考えて、就職活動を進めてほしいと思います。頑張ってくださいね。

　回答者　前田幸香
　読売新聞人事部採用担当。ー』
（読売新聞 - 2011年4月28日‎より抜粋）





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