パトリック・チャン カナダ選手権FS採点検証 | フィギュアスケート研究本

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Patrick CHAN - CDN Nat 12 - Free

Patrick Chan

1 4T+2T+C 11.60 1.17 1 1 1 1 2 1 2 1 - - - - 12.77
2 4T 10.30 2.33 2 2 2 3 3 3 2 2 - - - - 12.63
3 3A 8.50 2.00 2 2 2 2 2 2 2 2 - - - - 10.50
4 CiSt3 3.30 1.50 3 3 3 2 3 3 3 3 - - - - 4.80
5 FCCoSp4 3.50 1.17 3 3 2 2 3 2 2 2 - - - - 4.67
6 3Lz+1Lo+3S+C x 11.77 2.10 3 3 3 3 3 2 3 3 - - - - 13.87
7 3Lo x 5.61 1.40 2 2 2 2 2 1 2 2 - - - - 7.01
8 3F+3T+C x 10.34 1.05 1 2 2 2 1 1 2 0 - - - - 11.39
9 CSSp3 2.60 1.25 2 3 2 2 3 3 2 3 - - - - 3.85
10 3Lz x 6.60 1.87 3 3 3 2 2 2 3 3 - - - - 8.47
11 2A x 3.63 0.92 2 2 1 2 2 1 2 2 - - - - 4.55
12 ChSt1 2.00 2.10 3 3 3 3 3 3 3 3 - - - - 4.10
13 CCoSp4 3.50 1.10 2 2 1 3 2 2 - 3 - - - - 4.60
103.21

Program Component Factor

Skating Skill 2.00 9.75 9.50 9.50 9.75 9.75 9.75 10.00 9.50 - - - - 19.34
Transition/Linking Footwork 2.00 9.50 9.75 9.50 10.00 9.50 9.50 9.75 9.50 - - - - 19.16
Performance/Execution 2.00 10.00 9.75 10.00 10.00 10.00 9.75 10.00 9.50 - - - - 19.84
Choreography/Composition 2.00 9.75 10.00 9.75 9.75 9.75 9.50 10.00 9.50 - - - - 19.50
Interpretation 2.00 10.00 10.00 10.00 9.50 10.00 9.50 10.00 9.75 - - - - 19.76
Deductions 97.60

FS合計200.81点


4T+2T(予定は4T+3T)は、着地で少し乱れました。完璧ではないようです。しかし、GOEでマイナスにはなっていませんね。+1.17点です。完璧な着氷ではないのに、プラスが付き過ぎすの気がします。

3F+3Tもセカンドジャンプで、少し空中で傾きました。しかし、+1.05です。

しかし、300点超えです。つまり、まだ伸び代があるという事です。Σ(・ω・ノ)ノ!

カナダ選手権なので、高めなのでしょうが、はたして世界選手権では何点が出るのでしょうか。

5コンポーネンツでは、Performance/Executionが一番高い得点ですね。

パフォーマンスは、高橋選手の方が上だと思いますが……。ここが一番高いとは違和感です。まあ、ずっとそうですが……。

ステップでレベル3という事は、まだここにも伸び代があるという事です。

スピンは二つでレベル4、一つがレベル3です。しかし、シットスピンの膝と腰の位置が高いでしょう。確かルールにシットスピンは低いほど良いとありました。またスピードも欠けます。

バンクーバー五輪で、ライサチェク選手、ウィアー選手、高橋選手等、皆さま、凄く低い姿勢でシットスピンをしていました。また手前に伸ばしている足も垂直です。

しかし、チャン選手の足は垂直ではありません。FCCoSp4とCCoSp4 のGOEは1.17点と1.10点です。CSSp3 のシットスピンは、まだきれいでしたが、1.25点です。GOEは高いと思います。

五輪でライサチェク選手も、スピンのGOEを、こんなにいただいていません。全てレベル4でしたが、+0.5~1.0点の間でした。

レベルというのは、スピンの種類をしっかりと秒数、回転できたかでいただけるものですから、良いのですが、GOEは出来に対してです。スピードがないのに、加点をいただきすぎていると思います。

つまり今の採点方式というのは、良いものにはプラス、ミスしたものにはそれ相当のマイナスがつくという仕組みです。だから、加点が正当でない場合があるです。

ステップも、手先の使い方が美しくないと思います。ウィアー選手いわく、チャン選手の手の動きはヒトデのようだと言う事ですが、ヒイキ抜きにしても、高橋選手の方が、手先まで美しく、また演技に魅力がありますよね。

演技中に腰を深くおり、片足を前、もう片方を後ろに伸ばし、片手を上げるランピエールさんと同じようなバレエポーズがありましたが、それも手の角度が悪く、美しくないと思います。

つまり芸術性が足りないという事です。ランビエールさんの五輪での演技構成点は83.6点、全選手の中でトップでした。

それに対して、チャン選手の演技構成点は97.60点です。

今季、高橋選手の出したフリーの演技構成点はNHK杯の90.28点です。

それを遥かに凌ぎます。完全に世界選手権で、高橋選手に勝たせない気満々の気がします。

スケーティングスキルが高いだけで、この得点はやはり高いと思います。チャン選手のステップには、まだまだ勉強しなくてはいけない、手の動きやしなやかさが必要でしょう。

スピンのスピードはランビエールさんや小塚選手にも劣ります。またイーグルの姿勢の悪い事、小塚選手のきれいなイーグルを研究してほしいと思います。

もしそれらができるようになったら、もっと点が出るということになるのかもしれませんが……。

自国の選手権ですし、自国選手を高く評価し自信をつけさせてあげるのは良い事でしょう。

しかし、こんなに高すぎる得点は本人の、まだ伸ばすべき技術や勉強をそぐのではないでしょうか。

これが国際大会でも出たら、またまたフィギュアスケートと、他の選手への冒涜だと思います。

優勝は妥当ですし、当然でしょう。しかし、やはり得点はインフレしてしまっています。

4回転に挑戦しているというだけで、これだけの得点がいただけるのならば、バンクーバー五輪で、プルシェンコ選手がライサチェク選手に勝てなかった採点の正当性は、やはりなかったという事ですよね。

また今季は、他の選手も沢山4回転ジャンプ数回に挑戦していますから、ソチまでに、例の方同様、絶対王者、高得点の出る選手としての刷り込み行為だと感じてしまうのは否めないです。

ISUには、前科がありますからね……。

絶対王者ヒトデ君と命名したいと思います。

チャン選手のファンの方には申し訳ないのですが、300点超えは、やはり高すぎると思います。

他の選手がやる気をなくしてしまうのような得点です……。それとも更に努力しようと奮起するのでしょうか。

そうしたら、またチャン選手の得点を上げ上げしていくのでしょうか。例の方のように……。

300点を出すのは、他の選手がどんどん4回転に挑戦しているからでしょう。

全日本選手権では、高橋選手がいきなり4-3に挑戦、成功させましたし、小塚選手も、世界選手権に向けて、4回転を3回跳ぶとニュースで報道されましたから、それに対抗するために、絶対に勝たせたいので、防衛線のような高得点だと感じてしまいます。

もしこの得点が妥当で、今のルールにのっとっているのならば、チャン選手と同じプログラム構成にしたら、他の選手にも、特に高橋選手、小塚選手にも、似たような得点が出るはずです。

しかし、出ないと思います。特に演技構成点は、どんな事があってもチャン選手を抜けないのではないかと危惧しております。

皆さまは、どう感じましたでしょうか……。この点数は妥当だと思いますか?


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