高橋選手トリノ五輪FS | フィギュアスケート研究本

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高橋選手のトリノ五輪FSです。

トリノ五輪   技術点、58.82点、芸術点が73.30点、合計が131.12点、総合点204.89点

バンクーバー  技術点が73.48点、芸術点が84.50点、合計が156.98点 総合点247.23点


トリノ五輪時の技術点が低いのは、ザヤックルール(3回転の同じジャンプは2回まで)にひかかったからだそうですね。
それがなかったら、総合8位ではなく、6位だったそうです。

転んだ4トゥループは、実は3トゥループのつもりで跳んだのでしょうか。それともそう判断されたのでしょうか。回転が足りないとコメントされていました。

高橋選手のトリノのプログラムが、4トゥループに挑戦しないと、後半で予定していた3トゥループが違反になったようです。
当時、そんな事は知らずに見ていました。メダルを期待されていましたし、またマスコミが取れると騒いでいた結果だったので、プレッシャーに負けたのかな、などと思っていました。転んでしまいましたし。

しかし、原因はそれだけではなかったのです。高橋選手が滑っていて、とても疲れている、息切れしていると思いませんでしたか? とても辛そうです。


実は、大会前に、日本スケート連盟が、行った合宿に問題がありました。

選手たちをイタリアの高地に送ったのです。高地トレーニングの為です。
心肺機能を高めるため直前にスタミナアップをさせようとしました。しかし、高橋選手には、それが逆効果だったようです。

高橋選手は、当時、飛行機に乗ったりすると(アメリカから日本の区間)5日間、練習ができなくなるほど、気圧変化に弱かったそうです。最近はだいぶ慣れたそうですが。

五輪前に高地に行き、トリノの低地に戻って来るこの計画は高橋選手には合っていなかったそうです。

高地ではあまり練習ができず、低地に降りてくると、今度は気圧に慣れるまであまり練習ができなくなり、準備不足になったというものです。

モロゾフコーチは反対したそうです。しかしスケート連盟に、行かないと五輪には出場できないと言われたため、しぶしぶ行かせたようです。

この時、荒川さんにもこの命があったのですが、モロゾフコーチが、なんとか2日間だけにとどめることができたそうです。