2011/11/27 竜神峡~上山~奥久慈~武生周回 【前半】 | ヤマブロ。

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山登りのブログです。茨城近県が多いです。

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明山頂上から竜神川上流を見渡すと、奥久慈や武生の山々が竜神川を取り囲んでいるのが

よく見えます。 なんとなく、湯檜曽川を取り囲む谷川連峰馬蹄形縦走路を思い出し、奥久慈版

の馬蹄形縦走はできないか? と考えました。 奥久慈トレイル50Kmは、今回のコースと類似の

コースを含みますが、奥久慈岩稜の尾根を歩き、周囲をピークハントするような記録は、検索

しても見つかりませんでした。 とりあえず、先週、先々週とコースの下見をして検討したところ、

過去の記録が無い理由として次の2つを推測しました。

 (記録が無いのではなく、見つからなかっただけかもしれませんが・・・)

①距離が長い
  自分の過去の記録を参考に所要時間を計算すると、12時間30分かかる計算になった。

  (昼食休憩30分込)
  夏は気温が30℃以上に上昇し、ヤブに覆われる個所もあるため困難になる。
  秋~冬は日照時間が短いため、明るい時間帯に周回するのは難しい。
  (トレイルなら昼間の周回は十分可能だと思うが・・・)

  チャンスがあるとすれば、春頃か?

②コースの半分は舗装された道路
  武士林道等の舗装道路を歩く距離が
長いため、魅力を感じにくい。

ここで、①と②を合わせて考えたところ、実行できそうに思えてきました。
この時期は日照時間が短いが、長い舗装道路を夜明け前及び日没後の時間帯に歩くように

すればなんとかなりそうです。 スタート地点を竜神ダムの駐車場に決め、夜明前の暗い

時間帯に竜神ダムの遊歩道を歩き、明るくなってきた頃に亀ヶ渕から明山を登る。

あとは、上山ハイキングコースから奥久慈岩稜、奥久慈男体山、白木山、高崎山を経て武生

林道を南下する。 日没は中武生山あたりになるが、その後は再び林道歩きになるので、

ヘッドライトで十分に戻ってこれる。 あとは体力だが、コースの約半分が林道歩きなので、

なんとかなるでしょう。

尚、コースを地図で確認すると、縦に細長くなるので、馬蹄形縦走のネーミングには無理が

ありました。 なので、『竜神峡~上山~奥久慈周回』 に落ち着きました。



              ☆☆コース&タイムはコチラ☆☆


<①竜神ダム~亀ヶ渕~明山>

竜神ダムから亀ヶ渕まで遊歩道を歩き、亀ヶ渕から明山頂上を目指します。


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05:30

竜神ダム駐車場。

周囲は真っ暗で、駐車場にあるトイレに入るのも、ちょっぴり怖い。

ま、そのうち明るくなってくるので、こんなのでビビっていてもしょうがない。

ヘッドライトを点灯し、いよいよ奥久慈周回スタートです。


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05:58

ようやく薄らと周囲が明るくなってきた。
時々、闇の中から獣(?)の鳴き声が聞こえ、思わずハッと身構える。

この辺りは熊はいないから大丈夫、と自分に言い聞かせて先を急ぐ。

今日は、トレッキングシューズと間違えて安全靴を持ってきてしまったため、安全靴

で進みます。


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V字の隙間から見えるあの山は・・・形からすると最初に登る予定の 『明山』 だな。


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06:03

だいぶ周囲があかるくなってきた。 もうヘッドライトは必要無いでしょう。

遊歩道脇に東屋が出現しました。

東屋の上(左側)に見える 『明山』 を目指します。


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06:20

亀ヶ渕に到着。

予定よりも10分程早い到着です。

今日は長距離になるので、計画時の到着時刻より、少しでも時間を短縮しておきたい。

(計画と比べて約10分の貯金)


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亀ヶ渕から明山を目指します。

美しい雑木林の中、大きな岩がゴロゴロした急な坂道を登ります。

ここを歩くのは2年ぶりですが、秋に歩くとこんなに素晴らしいコースだったとは。


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明るくなるにつれて、美しい紅葉に囲まれていることを実感してくる・・・。


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三葉峠(上山ハイキングコース)に到着。

左へ進み、明山頂上を目指します。


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明山の岩尾根が見えます。

写真の右上の方向に明山の頂上があります。


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明山の山頂直下の凄い急登。

両手で木の根等を掴み、四足で登って行きます。


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07:05

計画よりも15分早く、明山頂上に到着。

2週間ぶりです。

2週間前は、ここから今日のコースを眺め、『現実的に無理そうかな~』 と諦めかけましたが、

なんとか実行に漕ぎ着けました。

頑張って奥久慈周回を達成しよう・・・!



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明山頂上から今日の周回コースを眺める。

写真右下から中央上に走る谷が竜神川です。

左上のピークが奥久慈男体山、中央奥のピークが白木山、同じ尾根上の右のピークが

高崎山、そして一番右の二股の山が中武生山です。

これらの山を周回して竜神ダムに戻ります。

こうして見ると、改めて今日のコースが長距離なのが良くわかります・・・。


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奥久慈男体山を拡大。

奥久慈男体山の手前にかぶっているピークが、多分、籠岩山ではないかと思います。

(もし、違っていたら、御指摘ください)

籠岩山は、この後に目指す山です。


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白木山(左)と高崎山(右)。

白木山は2年前に1度登っています。

高崎山は、今回初めて登頂の予定です。


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中武生山。

計画では、中武生山あたりで日没を迎えることになります。

中武生山も、今回初めての登山になるので、できれば日没前に登るようにしたいです。

(日没後、暗くなった場合には、登山を見送る可能性があります)


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武生山。

武生神社があります。 ここも今回のコース上です。


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竜神大吊橋。

橋の向こう側が今回のスタート地点及びゴール地点となります。



<②明山~一枚岩~籠岩山>

明山から上山ハイキングコースにて籠岩方面に向かいます。


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明山頂上で10分程休憩後、次の目的の山 『籠岩山』 を目指します。

籠岩山までは 『上山ハイキングコース』 を歩いていきます。

写真は、三葉峠付近から烏帽子岩方面に伸びる尾根を写したもの。

素晴らしい紅葉が朝日に照らされ、黄金色に輝いていました。

多分、あの尾根上も歩けるのだろうな。


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後ろを振り返る。

明山の真後ろから朝日が登っています。

御来光を拝むことができました。


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明山~籠岩間の上山ハイキングコースは、小さなアップダウンが多く、歩きごたえ

のあるコースです。 明るい尾根道に美しい広葉樹が生えており、紅葉時は素晴ら

しいコースとなります。 未だ早朝ですが、日中はハイカーで賑わうのだろうな~。


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コース上の真っ赤なモミジ。


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一枚岩に到着。


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一枚岩からの眺め。

左下の小ピークが烏帽子岩です。 烏帽子岩の裏に亀ヶ渕があります。

右のピークが先程登った明山です。

最初に上山ハイキングコースを歩いた時、ここからの解放感がある眺めに感動しま

した。


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一枚岩を後にして、籠岩山を目指します。

トレッキングシューズを忘れたために、安全靴を履いていましたが、コースの下り坂で

両足の親指の爪を痛めてしまいました。 (帰宅後に確認したら、見事な内出血でした)

今日は長距離になるので、下り坂ではスピードを出して時間を短縮したかったが、

この怪我のために、以降、下り坂ではへっぴり腰を強要されることになってしまいました。

安全靴は、全然安全ではなかったな・・・。


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籠岩に近くなると、真っ赤なモミジ林が現れます。

美しいのですが、昨年程ではないように思えます。 

まだ早いのか、それとも今年はこの程度なのかも。


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眼の前に籠岩山が見えます。

ここから、籠岩山までの間には高さ10Mのキレットがあります。

このキレットのため、籠岩山までのコースは 『上級者コース』 となっています。

(西上州等の上級者コースとは難度が異なりますが・・・)


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キレット手前の岩場から中武生山が見えます。

奥久慈岩稜を、ぐる~っと周回して、あの中武生山を登る予定です。


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キレットの岩場を降りる。

垂直な岩壁を、木の弦等に捉まりながら降りてきます。

登った後は、対面の急斜面を登り返します。


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頭上には真っ赤なモミジ。


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もう一度、急斜面の降り・登りを繰り返して、籠岩山頂上につながる岩尾根に到着。

この岩場は見晴らしが良く、絶好の展望台となります。


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岩場より明山方面(南東)を見る。

だいぶ歩いてきました。


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岩場を奥へ進み、籠岩山頂上に到着。

頂上からは、この次に登る予定の奥久慈男体山が見えます。



<③籠岩山~大円地越>

籠岩山から奥久慈岩稜裏縦走路にて大円地越に向かいます。



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籠岩山頂上から下り坂を一気に降りる!

枯葉が積っていて、かなり滑りやすいです。 両足の爪は大激痛・・・。

写真のお2人は籠岩山手前の岩場でお話をさせていただいた方々です。


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真っ赤な大モミジが現れる。

ここの大モミジは毎年見事です。


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表縦走路と裏縦走路の分岐に到着。

左に進むと表縦走路。 釜沢越から鷹取岩を経由して大円地越に向かいます。

直進すると裏縦走路。 竜神川を挟んで中武生山等を見ながら奥久慈岩稜を北上

します。

今回は、竜神川周辺の山々を周回するのが目的でしたので、直進して裏縦走路を

進みます。

籠岩山付近でお話をさせていただいた方々は、表縦走路経由で奥久慈男体山に向

かいました。


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裏縦走路から見える中武生山。


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裏縦走路を進む。

左のピークを越えて進んで行きます。

中央奥に見える山は、登山予定の高崎山です。


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赤と黄色のコラボレーション。


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小草越の少し手前で表縦走路に合流。

左に向かうと鷹取岩方面、右へ向かうと大円地越方面です。

右へ向かいます。


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大円地越に向けて、表縦走路を北上します。


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櫛ガ峰に到着。


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今日はハイカーが多く、入れ替わり立ち替わりで写真を撮影します。

足元は絶壁なので、注意、注意・・・。


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櫛ガ峰から足元を見ると、眼下には大円地の集落が箱庭のように見えます。


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同じく櫛ガ峰から奥久慈男体山の雄姿を眺める。


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櫛ガ峰からの展望を楽しんだら、大円地越に向かいます。

ここから大円地越までの間には、美しいモミジ林があります。


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大円地越に到着。




<④大円地越~奥久慈男体山>

大円地越から奥久慈男体山一般コースにて奥久慈男体山頂上を目指します。



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犬連れの方とすれ違う。

犬が向かってきたので、ちょっぴり緊張。


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気持ちが良い尾根道を進みます。


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岩の隙間から見える谷はモミジが鮮やか。


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見晴らしが良い場所から頂上の方面を見る。


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左側が切れ落ちた尾根上を進む。

滑落したら命はありません。


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持方からの登山コースとの合流点。


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頂上を目指して、てくてく登る。


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急坂を進む。 岩が多くなってきた。 頂上が近い。


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頂上の電波塔が見えてきた。


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頂上の社を眺める。 社は絶壁の上に建っています。


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11:12

奥久慈男体山山頂に到着。 計画よりも18分程早い到着です。

竜神ダムから亀ヶ渕までの所要時間が計画よりも15分早かったが、他の区間は

計画通りのタイムでここまで来ています。 かなり大雑把な時間計算でしたが、

ここまでピッタリになるとは思いませんでした。


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山頂はけっこう賑わっていました。


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山頂より、この後に登る山を眺める。

左のピークが白木山。 右のピークが高崎山。

明山から見た時よりも、かなり近づいてきました。


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中央奥やや左に中武生山。


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頂上の社に向かいます。


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頂上の社。

社の裏は絶壁で、すばらしい展望が広がっています。

今回は東日本大震災の後なので、社の裏には行きませんでした。

山頂を後にして白木山を目指します。



<竜神峡~上山~奥久慈周回 【後半】 に続く>