汐留らーめん 070725昼 (*v.v)。
並んでいるところを知り合いに見られるのではないか・・・と、ちょっと照れがあり、これまで訪れていなかった。
日本テレビ開局50周年企画「ズームイン!!SUPER」の企画から誕生した、「汐留らーめん」。2003年8月1日のオープンなので、丸4年を迎える。
11時40分に並んだが、12人の行列だ。夏休みということもあり、ファミリーが多い。
カウンターだけの店だが広い店内。25席はあるだろうか。色とりどりのTシャツ若い店員が9人もいて動き回っているが、その割りには回転が悪い。座ってからも随分待たされる。暇なので夏休みイベント真っ最中の日テレ会場をぼんやりと眺めると、天然おバカキャラで人気の女子アナがガードマンに守られ登場。ビップなタレント並の扱いに、勘違いするのも当たり前かと1人納得する。
そんなこんなで「汐留らーめん」が運ばれてきた。濃厚そうな黄土色のスープ。揚げネギが浮かんでいる。こってりは豚骨と鶏ガラを煮込んでさらに小鯛の煮干とスルメを加える独特の調理方法だということだが、確かにスルメと風味を感じる。ただし鯛の存在はどこにいっちゃったの・・・。こってりということだけあって、ラードが多めに入っていて、膜を張るほどなのだが、これはいくらなんでも多すぎではないか。出汁でこってりをもっと表現して欲しい。
麺は中太のストレート麺。玉子が入っているらしくかなり黄色い。プリプリした食感で、歯応えは強い。なかなかいい麺だ。どちらかと言えばつけ麺に合うのではないか。
具は、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、半熟玉子、のり。チャーシューは柔らかく私の好みではない。「どこにもないラーメン」がコンセプトだっただけに、もう少し創意工夫をして欲しい。要はもっと強烈な個性を出して欲しい。
しかし食べおわるまでたっぶり30分かかった。わざわざ地方からこのラーメンを食べに来た人も多いだろう。果たしてどれだけの人の舌を満足させたのか疑問だ。このラーメンが東京を代表するラーメンとは思って欲しくない。

らーめん やじるし 下北沢店 070721午後 (^ε^)♪
土曜の昼下がり、久々に下北に訪れた。かつてこの街に住んでいたが、随分前に引っ越してから、かれこれ15年はここでラーメンを食べていないんじゃないかな。そんな中、街の変貌ぶりに驚き、しかも道に迷いに迷いながら、電信柱の看板の「↑」を頼りにようやく辿りついたのがこの店だ。店名の「やじるし」とは、そのままずばりのネーミングではないか。場所は路地の奥にあり、迷路の終点といった感じ。
店に入ると、喫茶店のようなウッディな店内。カウンターだけの小さな店だが、とても落ち着く店だ。先客は下北らしいファッションセンスの良い若いカップルだけ。店主だけで切り盛りしている店だが、これが職人タイプの30代。寡黙で背中を向けている時間がやたら長い。私は嫌いじゃないが、とても無愛想だ。この時点で評価を随分低くする人もいるだろう。
さて5分程で運ばれた「つけめん」。まずはお決まりでつけ汁だけを啜る。魚介系が立ち、酸味も強い。あっさりながら味がしっかりしている。全体的に甘辛酸のバランスが絶妙で、かなり上質のつけ汁に仕上がっている。かなりの出来栄えだ。どういう出汁のとり方をしているのだろうか?これまで全く出合ったことがないつけ汁。とても惹きつけられる味だ。
麺は中細麺ストレートの自家製麺。それほど腰があるわけではないが、食べやすい麺。レベルとして低くはないが、つけ麺に向いている麺とは言えない。
具のチャーシューはとっても薄くペラペラ。脂身が多く白っぽいバラロールチャーシューだ。見た目は全く美味しそうに見えなかったが・・・。ところが食べてみると軽く七輪で炙ったそのチャーシューは、とても味が豊かで美味しい。とっても繊細な味付けがされている。後で調べると、この炭火焼きチャーシューがウリのひとつのようだ。加えて細く切られたメンマも、しっかり下ごしらえがしてあり、歯応えもよろしい。スープ割りも大満足。
人目のつかない奥まった場所にあるだけに、穴場の店といえるのではないか。
かなり満足した。是非また訪れたい店となった。

らーめん 亜寿加 070720午後 (^O^)
遅いお昼ご飯を食べに渋谷へ。以前からチェックしていた当店へ突入した。2時過ぎだというのに満席。カウンターが厨房を取り囲むようになっている店で、かなり広い。従業員5人がせわしなく働いている。この店は元々四川料理店だったが、ラーメン専門店にリニューアル。なので四川飯店系の坦々麺は専門分野ということだ。
5分程で運ばれた坦々麺。オレンジ色の憎い奴の登場だ。スープを啜ると酸っぱ辛い。なかなか旨い。胡麻の風味が豊かだ。スープのベースは豚骨と鶏ガラ。なかなかいい出汁が出ている。
麺は中細麺ストレート。硬めに茹でられた多加水という好みの麺。坦々麺なので、ズルズル啜れないが、シンプル中華そばにも合う麺だ。
具は中央に存在感がある青梗菜とチャーシュー2枚。青梗菜は彩りも美しいが、食感が楽しめ、具材として成功している。
ライスはサービスで、テーブルの高菜漬けを乗せて食べても良い。この高菜漬けはかなり美味しいので、食べることをお勧めする。
総合的には私が食べた坦々麺の専門店の中ではハイレベルだと思う。


ラーメン専門 ザボン 新宿支店 070719夕 ( ̄_ ̄ i)
若い頃歌舞伎町で飲んだくれて、〆の一杯として何度暖簾をくぐっただろうか・・・。そんな店に夕暮れ時、約15年ぶりに訪れた。
客は誰一人いない。薄暗い店内には、50代の親父ひとりがぽつり。日本一の繁華街なのに、ここだけは地方のうら寂しい場末のラーメン屋だ。「あいよっ」と麦茶が出される。あー懐かしいなと感じるところだが、全く当時の雰囲気も味も思い出せない。いつも酔っているので、記憶がすっ飛んでいるのだ。
この店は東京における「鹿児島ラーメン」の代表店として知られている。鹿児島ラーメンとは、スープは豚骨ベースで、鶏ガラや野菜も使う半濁スープ。九州ラーメンの中では唯一久留米ラーメンの影響を受けていないそうだ。
もの静かな親父は店奥にある大鍋で麺を茹でる。具のもやしとキャベツも湯の中へ入れ軽く茹でている。後姿がどことなく寂しい。以前は人気のラーメン屋だったが、現在注目度はゼロ。夜は今でも客が入っているのだろうか・・・。
約3分で到着。一目で豚骨とわかるスープだが、かなりあっさりスッキリ。ライトなスープだ。飲んだ後にはいいかもしれないが、私は物足りなさを感じる。こってりもメニューに追加して欲しい。
麺は細麺ストレート。やや柔らかい。これは茹で過ぎではなかろうか。やはり細麺はやや硬めの方が良い。
具は、もやし、細切りキャベツ、小口チャーシュー、揚げネギ、薬味ネギ。キャベツの口当たりが良いが他の具はそれなり。ただこれで870円は高い。歌舞伎町料金にしても取り過ぎではないか。もし今度来るとしてもまた15年後かな。


麺彩房 070718昼 ヘ(゚∀゚*)ノ
中野区の製麺所である「大成食品」のアンテナショップがこの店。この店で修行し、独立した人も多い。人気店では「麺屋 夢うさぎ」のご主人などもそうだ。
比較的麺切れが早いと聞き、13時半過ぎに訪れた。
店は木材の温かみを全面に出した内装で、清潔感があり、広く開放感がある。カウンターとテーブル席に分かれていて、実にお座敷もある。なかなかの大型店だ。
6人の店員が横長の厨房で、黒いTシャツに頭にタオルを巻いて作業している。全体を仕切っているのが体格の良いおばさんだ。シャキシャキしていて下町の肝っ玉お母さんのようで、好感が持てる。
この店は、つけそばが普通200グラム、中盛300グラム、大盛400グラム全て同じ料金。流石製麺所の直営店だけに大判振る舞いだ。更にランチタイムはライスと沢庵サービスがある。腹いっぱい食べるには御誂え向きの店じゃないかな。私は腹の具合と相談し、中盛にした。
待つ事7分、「つけそば」が運ばれて来た。つけ汁をすすると、濃厚豚骨魚介。スープを濃縮した粘度の高いつけ汁だ。魚介系の出汁は鰹、サバ、煮干しと良質の素材を惜しげもなく使っていることがわかる。かなりの褒め言葉で表現すると「麺屋吉左右」に似たテイストのつけ汁だ。かなりレベルが高い。
問題は麺だ。製麺所が熟成から茹で上げまでベストの状態で提供しているハズ。失敗は許されない。太麺で弱いウェーブがかかっているが、ほぼストレート。まず何もつけずに麺だけ味わう。歯応えの良さは確認。続いてつけ汁に浸すと、よく麺と絡み、つけ麺にはとてもマッチしている麺だ。コシもなかなか。リサーチによると、「つけそば用特製麺。かんすい控えめ、切刃15番使用の極太ストレート麺」だということだ。ただし私には完成された麺とは思えない。もう少しかんすいは多めで、卵黄を加えたら私好みの麺に仕上がるなと勝手に想像する。
具はチャーシューとメンマ。チャーシューは短冊で食べやすく味も合格点。メンマはコリコリでこちらもとてもいい。
最後はポットに入っているスープ割りを入れて、飲み干し〆る。
まずまず食べきった満足感がある。それでも何か幸せ度が足りない。それは何故か。それは職人の顔が、心意気が見えないせいだろう。小さい店ならば店主とカウンター越しで相対した時、素敵な店は職人の情熱を垣間見ることが出来るものだ。店主が傾けるひたむきな姿勢が伝わると、そのありがたみがプラスアルファとなり、食べ終わった時に、幸せ度が増すのだ。それがこの店にはない。アンテナショップという形態だけにそれは無理なことで、自ずと限界点がここにある。

ちゃぶ屋 とんこつらぁ麺-CHABUTON- 070714午後 (;´▽`A``
ラーメン界のイチローこと森住康二氏には、今回、正直失望させられた。最近支店展開が急速に進んでいるなと思っていたが、そういうことだったのか・・・。
東京に台風がやってきたこの日の午後3時頃訪れた。品の良い内装の明るいカウンターのみの店内には、先客2人。店員は若い男性2人と女性1人。3人共アルバイトのように見える。
初めて訪れたのでノーマルな「ラーメン」をオーダー。麺が細いだけに早い早い、注文して僅か1分で到着だ。運ばれた細長いスタイリッシュなラーメン丼。ラーメン界きってのスマートな相変わらずのちゃぶ屋スタイル。因みにこの丼は有田焼のものだ。
ビジュアルは揚げネギも乗っているし、大好きな「ちゃぶ屋」のフォームを崩していない。
まずはスープ。豚骨臭は全くない。あっさり上品な味。それでいてしっかり旨味がある。ただ画一化された味というか、手づくり感を感じられないのだ。そこに職人の奥深さはない。
麺は中細ストレート。麺硬めに茹でられており、歯切れが良く、口当たりの良いものに仕上げている。悪くない麺だ。これは文句ない。
具のチャーシューはトロトロ系で、好みとは違うので加点とはならない。
全体の印象として無難にまとめられた万人向けラーメンという感じ。見た目はちゃぶ屋スタイルでも、こと味に関しては期待していた森住氏の職人技、拘りを感じることが出来なかった。
で、このコメントを書くにあたり、資料を調べていたら、謎が解けた。
この店は「ラーメン花月」ブランドで全国に200店舗以上を展開する「グロービートジャパン」と「ちゃぶ屋本店」や「MIST 表参道ヒルズ店」を展開する「CHABUYA JAPAN」のコラボレーションだというのだ。つまり「ちゃぶ屋」のフランチャイズ化。更に言えばその主導権は「ラーメン花月」が持っていると言える。
どうやら「ちゃぶ屋」の素材とテイストを受け継ぎながら、フランチャイズとして全国どこでも均一な味と品質が保てるよう、レシピやオペレーションをパッケージ化したのである。
つまりこれは森住氏のラーメンではない。単なるものまねだ。このコメントを書きながら、空しさを感じている。
森住康二さん、あなたも金にまみれて魂を失ってしまったのですね・・・。

黒潮屋 070712昼 (;´▽`A``
小雨降る平日の昼下がりに訪れた。店内は私たちでちょうど満席。カウンターだけの小じんまりした店だが、客席もゆったり空間をとって設計してあり、厨房も広いため開放感がある。
こちらは夫婦経営の店だ。ご主人はいかにも生真面目そうで、ビニール手袋をはめて作業をしている。
メニューは「ラーメン」と「塩ラーメン」、「つけ麺」に「塩つけ麺」、さらに極太麺の「黒つけ麺」に「黒つけ麺塩」と色々とある。一番人気は「塩ラーメン」ということだが、こちらは妻に食べてもらうことにして、私は極太麺の「黒つけ麺」をオーダーした。
しかし茹で時間がかかるというのはわかるが、注文してたっぷり15分は待たされた。
到着した麺はネーミング通りグレーの麺。デフォで300グラム。小麦粉の種類でこういう色がついていると思うが、ちょっと珍しい。具は別盛り。ゆで卵半分、チャーシュー1枚、メンマ、キャベツ、もやし。ボリューム的には満足だ。
まずはつけ汁だけを飲んでみる。煮干し、鰹節の出汁を全面に出した醤油味。ただパンチ力がない。おとなしい猫パンチつけ汁。やや甘さもあり、あまり好みではないなー。岩海苔が入っているがこれも不要。
麺は、太麺縮れで一見田舎蕎麦のよう。その味わいもイメージ通りで、硬く、歯応えがある。後で調べたら「三河屋製麺」のもののようだ。店のすぐ近くに「三河屋製麺」があるから選んだのかどうかわからないが、大好きな「三河屋製麺」だが、この麺はあまり好きではない。
具については、量は多いが、これといった特徴はない。残念なのは、もやしなど野菜が冷たいため、つけ汁がすぐぬるくなってしまい、美味しさも半減した。
食べている途中カウンターに、ユズショウガとユズジャンというオリジナル薬味があったので加えてみた。味の変化としてはまずまず。
最後にスープ割りを頼むと、スープも別容器で運ばれてきた。「スープの濃度を自分で変えてください」という客への配慮だが、テーブルには4つの器が乗り、ちょっと邪魔になってしまう。客のためのサービスが仇になることもある。可能性はある店だと思うので、進化を期待する。
妻の「塩ラーメン」も少しいただいたが、こちらは極めて普通。一言で言うなら個性がない。やはり「つけ麺」で勝負する店なのだろう。

チャーリーハウス 070711昼 (;´Д`)ノ
創業は1968年。渋谷でも古からあるラーメンの人気店。店は正確に言うと中華料理店の範疇に入る。店の入口には「香港の味」と書かれた小さな看板が。
炎天下の平日ちょうど正午に訪れた。カウンターだけの店内はほぼ満席。店はどこか昭和レトロな純喫茶みたいだ。1席空いているところに座ったが、隣との間がとても狭い。これは食べ終わるまで窮屈だった。厨房には男性中国人コック2人。注文は客席側にいる女性2人の担当だ。注文を取る際ジャスミンティを出されるが、これが熱い。夏は冷しジャスミンが良いのにな・・・。
オーダーしたのは「叉焼湯麺」(チャーシューメン)。事前のリサーチでチャーシューが絶品だと聞いていたからだ。因みにここはラーメンではなく湯麺(トンミン)と呼ぶ。
注文して5分程で到着。この店は具を別皿に出すというのが特徴で、皿には薄い叉焼(チャーシュー)が6枚乗っている。スープは実にクリア。丼の底まで見えるくらいだ。
まずスープをすすると、鶏ガラベースのとってもシンプルであっさり味。それだけにグイグイ飲めるスープだ。資料によると中華料理に使われる上湯と呼ばれるスープで、丸鶏と豚骨から出た脂を全て取り除いたもの。だから透明感があるというわけだ。とは言えあまりにシンプル過ぎて、物足りなさを感じるスープになっているのも確か。
麺は極細ストレート。そうめんぐらいの細さ。ところが歯応えが確かで、ツルツルと咽喉越しも抜群だ。この麺は卵だけをつなぎに使う「錦糸細麺」と呼ばれるものだそうだ。
お目当ての具の叉焼は、肉の旨味と甘味の調和が絶妙。これは蜂蜜に漬けたロース肉を炉でじっくり焼いたもので、とても美味しい。スープに浸して食べるというより、ビールのつまみにして味わいたい一品だった。
ただし900円という高い料金設定も踏まえると、再訪には時間がかかるだろう。

らーめん中村 070707午後 (@Д@;
方南通り沿いの大宮八幡宮前交差点そばに2006年3月オープンした店。店主は、背脂チャッチャ系の人気店「弁慶浅草本店」出身で副店長だった人で、一念発起し独立して開店させたそうだ。
いつも車で通るこの道。以前から気になっていて、ようやく訪れた。
店内は狭くカウンター6席しかないが、混んでくると外でも食べられるようになっている。近くに高校などもあるため、部活動帰りに寄る高校生で賑わっているようだ。
狭い厨房にはご主人と最近入ったばかりらしいアルバイトの女性。色々と指導している。きびきび動くご主人の様子を見ているととても気持ちがいい。
基本メニューの「らーめん」を注文。中細麺だからなのかとても早く約3分で到着。予想通り背油たっぷりのルックスだ。スープ一口目、豚骨の濃厚な旨味が強く美味しい。ギトギトしているが、マイルドな味わいだ。やはり背脂チャッチャ系の原点とも言うべき「ホープ軒 千駄ヶ谷本店」に似ている。「弁慶」自体が「ホープ軒」の流れを汲んでいるので当たり前の話だが。
麺は中細ストレート。歯応えもありなかなか良いが、麺がダマになっていた。これは残念だ。麺は資料によると「浅草開化楼」のものを使っているようだ。
具は、薄切りのバラ肉ロールチャーシュー、メンマ、もやし、刻みねぎ。チャーシューはトロトロしているので好みとは違うため、加点対象にはならない。
途中飽きてきたので、にんにくと豆板醤を投入して平らげた。
全体の印象として、やや塩味が強く感じたかな。前半は良いが食べ進めるうちに胃が重くなってくる。このあたりの味の調整は必要であろう。



めん弥 070705夜 (=`(∞)´=)
2003年4月開店した味噌ラーメンと味噌つけ麺の専門店。場所は「源宗近」のほど近く。店はラーメン店というより、カウンターだけの飲み屋という感じ。先客4人共にビールを飲んでいる。厨房には親父1人。頑固な雰囲気を醸し出している。
メニューは味噌味中心で「味噌ラーメン」か「つけ麺」、もしくは「かまゆでつけ麺」かの3種類が中心。変わったところでは、「トムヤムらーめん」などもある。私は基本メニューの「赤みそつけ麺」を注文した。
店内にはつけ麺の食べ方が書かれている。これによると「最初に国産小麦麺を味わい、その後つけ汁をよくかき混ぜて食べて下さい」とある。たいそう自慢の麺であるようだ。
10分以上たっぷりと待たされた後、ようやくつけ麺が運ばれる。親父はちょっと高飛車に「まず麺だけ食べてね」と念をおされる。最初からそうするつもりだったので、ややムカッとする。麺を食べるとコシが強くムチムチしていて確かに美味しい。と同時にどこの麺なのかもすぐわかってしまった。
続いてつけ汁に浸して食べるが、この味噌ダレがお粗末。どういう狙いでこの調合にしているのか理解ができない。鶏ガラと魚介で出汁を取り、味噌で味付けというシンプルな組み合わせだが、味噌にした理由、味噌の良さが全く出ていない。食べ終わりスープ割りをお願いしようとしたら、また親父が「たまごおじやがおすすめなんだけど」と言う。断る理由もないので「たまごおじや」をいただく。正直な話、まあネコマンマとさして変わらない。旨くないのだ。そうか、このネコマンマを食べさせたくて味噌つけ麺にしているのかと勝手に想像した。
何ともまあ食後感が良くない。そこで帰り際親父に「この麺は三河屋の特注麺ですよね」と言ってやった。その時親父のギョとした顔ったら・・・。自家製麺ならまだしも製麺所の作った麺をさも自慢する態度は醜悪だ。そこそこ食べ歩いている人間に対してさえも納得できる味、そして接客をするのが本当のプロ。客をナメると必ずそのしっぺ返しがあるぜ。