土曜日⑥『砂の器』 | しゅんの親バカな日々

土曜日⑥『砂の器』

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おはちゃふ☆

しゅんちゃふ☆


…目が覚めて、BSでやってた緒形拳追悼特集ドラマ『破獄』('85年)を見てました。



さて奥出雲。

亀嵩。

言わずと知れた『砂の器』の舞台。

“小説”
“砂の器”
“舞台の地”
“松本清張”
と彫られた記念碑。

映画やテレビドラマでのロケ地となった【湯野神社】の下にある。

ここは去年の春以来である。
一昨年の春なんぞは2週間おきに3回訪れたりもしたんだが、その理由は次回記事に記す。

映画版にて、

駐在・三木謙一巡査(緒形拳)がこの【湯野神社】を駆け上がって、境内で行き倒れになっていた本浦千代吉・秀夫親子を保護するのだが、原作ではこの神社は出てこない。
にもかかわらず、映画と緒形拳を象徴するシーンとして白眉なこの地は、4年前のテレビドラマ版でもやはり赤井英和さんが駆け上がって行ったものだ。

神社の真向かいに、数百m離れて【亀嵩温泉・玉峰山荘】という大きくて立派な宿泊温泉施設が見渡せる。
玉峰山荘には7年前、初めてここを訪れた際に温泉に浸かった事がある。
まだ一緒になる前の妻と、幼稚園児だった史也と、山口県の映画仲間のカドちゃんとで温泉に入った。(混浴ではない。)
カドちゃんは僕より2つぐらい年下で、映画を一緒に観るサークル活動やオフ会を、初期からつるんでやってきた好青年だ

カドちゃんはここへ訪れた後で初めて『砂の器』を観て、
「なんでもっと早く観なかったんだろう!しゅんさん教えてくれて有難う!」って言ってたっけ。

時は流れて、妻と史也とは家族となり、岳飛が生まれ、晴日が生まれ、
史也は部活で来てないからここへ訪れる面子も変わった。


カドちゃんは3年前に自殺して、もういない。


映画仲間はたくさんいた。
でも一緒に温泉浸かったのはカドちゃんだけだ。

今日は緒形拳さんの追悼の意味でここまで足を伸ばしたんだけども、

ここはいつでもカドちゃんへの追悼の地でもあるんだ。

カドちゃんとはたくさん思い出があるけど、ここは特別な場所なんだ。