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恒例の一軍昇格のお別れの挨拶に来てくれました。
これはこれは寝起きにありがとう。
昨日はプロ初登板を見事に3者凡退で抑えた今年のドラフト4位、ルーキーの前田祐です。
彼は一言で言うとクレバーな選手です。
野球への取り組み方、考え方など新人合同自主トレから‘おっ、こいつは何か違うぞ、プロ向きやな’て期待させてくれてました。
普通ルーキーは最初は環境が変わって不安や緊張、遠慮、活躍にあせって体の不調も言い出せないのですが、彼は最初から勇気を持って肩の不安を打ち明けてくれました。
おかけでしっかりコンディショニングプログラムをキャンプから取り組むことができました。
“うさぎとカメ”
彼にはこれがぴったりの表現です。
‘投げたくてもあせるなよ!他のルーキーが活躍してもあせるなよ。今あせったら余計プロで活躍するには遠回りになるぞ。しっかりプロとして投げれる体をまず作ること!ゆっくり着実に準備すれば必ずお前の実力なら一軍で活躍できる。一軍で一年間投げれる体が目標や。結局は長い目で見たらそれが近道になるからな。’と話をしました。
クレバーな彼は僕の言葉をすぐ理解してくれました。
宮古島キャンプでは投球制限をかけていたので、チームで一番僕に走らされたと思います。
ほぼ陸上部。
人生でこんな走ることあるんですか?と言ってました。
彼がピッチングを開始したころ、
‘今までより球にキレを感じます。成長してるのがわかります。ランニングの成果が出てます。’
とうれしそうに言ってくれたのが忘れられません。
もちろんランニングやトレーニングが全てじゃないです。
でもそんな考え方ができる彼はこれからも成長してくれるなと確信しました。
二軍の試合に登板してからはほぼ完璧な成績を残したと思います。
結局は近道でした。
僕にとってもこれからのルーキーの教育にとても勉強になりましたね。
活躍を祈ります。