一般人への啓蒙 | ツエーゲン金沢を陰ながら見守るSIXXのブログ RETURNS

一般人への啓蒙

私は新潟県人
イタリアンととんかつ太郎を愛している

新潟でサッカーといえばアルビレックスの事を指す
かくいう私も2001年に新潟に舞い戻ってから
どっぷりアルビレックスにのめりこみ

後援会員に入りシーズンパスを買い
数々の寄付金を払い(笑)
J1昇格へのドラマを見届けた

幸いなことに、週末には行きつけのサッカーがあり
寡黙な父親とも、5歳の子供とも、曲者の取引先とも、
サッカーの話を自然と出来る環境がある

そんな贅沢な環境下にいるくせに
国内4部に相当する北信越リーグに没頭する私の近年のサッカーライフは
周囲から見ると相当のイカレポンチに見えたようだ。

そんな私のイカレ具合を見かねて
「誰がいるの?」とか「強いの?」とか興味を持ってヒアリングされることも
ここ数年の日常の光景なのだが
何度説明しても十分な理解を得られないことがある。

それは「どうしたら上に上がれるの?」ということである。

このブログに生息する生粋の猛者たちにとっては愚問なのかもしれない。
しかし一般人はそう甘くは無い。

「えーまず地域リーグってのがありましてね・・・」
「あ、じゃあそれに優勝するとJFLなんだ」
「いやいや、各地域リーグを勝ったチームが集まりましてね・・・」
「あ、じゃあそこで優勝しなくちゃいけないんだ」
「いやいや、絶対優勝ってわけでもないんだけどね」
「ふーん。で今はどうなのよ」
「実はこないだ長野に負けちゃったんで地域リーグは終わっちゃったんですよ」
「あ、じゃあ今年はJFLには上がれないじゃん」
「いやいや、実はそれとは別に全社って大会があってね・・・」
「ふーん、ようわからんけど大変だね」

この応酬話法を年3回くらい繰り返す

さらに高度な質問としては「JFL以降」というお題がある
これにはJ規定というさらなるワードを駆使して説明しなければならない


さて、私は何が言いたかったんだっけ?

要するに、「ツエーゲン金沢」というJリーグを目指すチームがあって・・
という入り口があっても、この複雑怪奇なプロセスを共有できていないと
一般人にシンパシーを感じさせることなど困難なのではないか、ということです。

なんとなく認知は広がってきているようには遠目にも見えるのですが
「Jリーグ行き」と書いてある列車の乗員がどうにも増えてこないのは
路線図や経由地への着時間がどうにも伝わっていないからなのでは、と思うわけです。

クラブのHPをなめ回して見ても
「全社」のレギュレーションについてはほとんど記述されておりません
Jリーグ参加基準については載っていても、
いまクラブがどこまで進捗しているのかは開示されておりません。

ガイナーレさんのわかりやすい情報公開の例
http://www.gainare.net/site/page/gainare/jleague/


そんな環境下で8月15日の意義深さはどれだけ伝わっているのでしょう?

「全社で長野に勝てばああなってこうなって・・・そういう大会なんで応援してね」
って誰が言うのよ。


私の知る限り、金沢市民はこの期に及んでごく一部のコア層を除いて
上記の応酬話法が未だ必要なのではないかと危惧している。